アルバート・ワトソン撮影による 2019 年ピレリカレンダー「DREAMING」をミラノで発表

JBL FEST. 2018

「DREAMING」と名付けられた 2019 年版ピレリカレンダーは、アルバート・ワトソンによってマイアミとニューヨークで 4 月に撮影が行われ、本日、ミラノのハンガービコッカで発表された。
カレンダーに収められた 40 枚の写真は、4 つのストーリーを語る。ストーリーの中でキャラクターを演じたモデルは、ジジ・ハディッドとアレキサンダー・ワン、ジュリア・ガーナー、ミスティ・コープランドとカルヴィン・ロイヤル 3 世、そしてレティシア・カスタとセルゲイ・ポルーニンです。アルバート・ワトソンの情熱がこめられたカラーとモノクロの写真は、映画のスクリーンのような 16:9 のフォーマットで収められている。

アルバート・ワトソンはこのようにコメントをした。
「このプロジェクトに参加するにあたっては、他のフォトグラファーたちとは異なる手法で臨みたいと思い、そのベストな方法を模索しました。そして、深みのある美しい品質で物語の要素を含む写真を追求しました。単なるポートレートではなく、映画のような写真を撮りたかったのです。ピレリカレンダーを見る人々が、写真を通して今日のポジティブな女性像を表現
したいという私の目的を感じ取ってくれることを願っています」

ピレリカレンダー撮影の背景を語りながら、ワトソンは、彼自身の夢と、その実現のための努力や辛抱することの大切さについても触れている。
「被写体となった 4 名の女性は、自身の個性、人生の目標、生き方を見つめています。前面に出ているテーマは“夢”ですが、このプロジェクトの基盤となっている発想は、4 つの“短い映画”を通してストーリーを語ることなのです」
「夢を実現するためにはハードな努力が必要です。私は常に、一気に頂点を目指すのではなく、梯子を一段一段登るように目標を達成してきました。時に、次の一段が永遠に届かないと感じることもありますが、より高い目標や夢を持ち続けることは価値あることだと思います」
ジジ・ハディッドが演じたキャラクターは、最近パートナーと別れ、タワーマンションに一人暮らしする女性で、アレキサンダー・ワン演じる友人が唯一の信頼できる存在という設定。ワトソンは次のように説明。
「ここには、幾ばくかの不安という要素が存在します。ハディッドが演じるキャラクターを通じて、私は、将来について考える女性の感覚とともに、彼女が置かれた寂しい状況を伝えたかったのです。人生における方向性やこれからやりたい事についての彼女の考え方が投影されます。そうした部分を、他の女性たちのストーリーよりもミニマリスティックに表現したかったのです」
ジュリア・ガーナーは、自然と孤独を愛する若いフォトグラファーを演じた。彼女について、ワトソンは次のようにコメントしている。
「ジュリアは非常に完成度の高い女優で、すんなりと今回のキャラクターになりきっていました。彼女は、個展の成功を夢見る植物写真家を演じました。撮影場所のマイアミのトロピカルガーデンは、その完璧な舞台となりました」
ダンスの世界での成功を夢見るダンサーをミスティ・コープランド、そのパートナーをカルヴィン・ロイヤル 3 世が演じた。
「コープランド演じるキャラクターは、生計を立てるためにクラブで踊っていますが、将来の成功を夢見て自宅の庭でダンスの練習に励んでいます。成功を目指すことが彼女を突き動かしています。時には、カルヴィン・ロイヤル 3 世演じるボーイフレンドも練習に加わります」とワトソンは話す。
最後に、レティシア・カスタは、セルゲイ・ポルーニン演じるパートナーとアパートメントで暮らす画家を演じている。カスタはアーティストとして、セルゲイはダンサーとしての成功を夢見ているのだ。ワトソンは次のようにコメント。
「興味深い点は、レティシアは実生活において彫刻などのアート作品を多数製作している事です。この点は、彼女がキャラクターを演じる点において効果的でした。自然光の効果を与えるべく、我々は屋外での撮影を選択しました。マイアミの熱帯的な雰囲気は、この撮影の鍵となりました」

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