ランドローバーに突撃されたオレンジのホンダ│次はどこにいこうか?

1971 Honda Z600

どうやってランボルギーニ・エスパーダを代わりを見つけろというのだろうか? 私の憧れの1台であったエスパーダを、仕事仲間のマークと共同所有していたが、売ってしまったので代わりの1台を探さなければならない。この2年間で着ていたシャツはまだ持っているのにエスパーダはもう無い。とりあえず、いくつかあった候補から3台に絞ってみた。モレッティ・スポルティーバ、アルファロメオ ジュニア・ザガート、アバルト スコルピオーネ 1300SSだ。しかし、結局手に入れたのは1971年のホンダ Z600だ。

昨年、友人とトリノのオートモーターレトロへ訪れたところからはじまった。4日間は候補を探すためにウィンドウショッピングをして過ごしていたが、最終日には歩きすぎて足に水膨れが出来てしまったのだ。脚も疲れ切っていたから、バーへ向かおうとしたらオレンジのものが目に入った。イベントが終わる前に探し回り、フェラーリ 360や新型ポルシェの中にオレンジのZ600を見つけたのだ。

この1台をすぐに購入した。大量にある付属の資料によるとほとんどをシチリア島で過ごしていたそうだ。契約を終えて持って帰ろうとしたらちょっとした問題が起きた。この車をアルプスを越えての運搬はオプションに入っていなかったのだ。トランポーターを手配してもらうことになった。イギリスで車両登録を済ませたのだが、ここでもいくつかバリアがあって簡単にはいかなかった。



この車は今まで所有してきた車の中で最も小さいパワーの持ち主だ。しかし、最も楽しい車であろう。ある日、ランドローバーに突撃されたのだが、相手は無傷であったのにZ600はオーバーライダーが曲がり、リペイントも施さなければならなかった。オーバーライダーは25ドルでアメリカから取り寄せなければならなかった。

そんなことには負けずに、今度はロードトリップをしてみようと思っている。

Words: Richard Heseltine




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