桁違いの存在感│最新モデルにも負けないランボルギーニSUV

RM Sotheby's

各メーカーから超高級SUVが次々に登場している。ベントレー・ベンテイガに続き、ロールス・ロイスからはカリナンが、ランボルギーニからはウルスがデビュー。

こうした最新モデルにも負けない魅力を持つのが、ランボルギーニが1985年から製造していたLM002だ。当時は四輪駆動といえば、ランドローバーかジープ、トヨタ・ランドクルーザー、メルセデス・ベンツのGクラスくらいだった。そんな中でワイルドなLM002が異彩を放つ存在だったのは間違いない。「チーター」と呼ばれたワンオフの軍用プロトタイプをベースに、出力444bhpを誇るカウンタックのV12エンジンを搭載し、軍用車的ルックスと高級感溢れるインテリアを兼ね備えていた。

車重2600kgにもかかわらず、0-60mph加速は7.7秒を達成。これだけの重量とスピードに対応できる専用のタイヤをピレリが製造した。6基のウェバー・キャブレターで燃費はわずか8mpg(3.4km/リッター)だったため、燃料タンクも63英ガロン(約290リッター)と桁違いの大きさだ。新車のLM002 は12万ドルで販売された、需要は少なく、たった301台で生産は終了した。しかし、今や押しも押されもせぬクラシックとなり、その価値はうなぎ登りだ。

ただし、LM002を探し出すのは容易ではない。売りに出されることが少ないのだ。オークションズ・アメリカに出品されたこの車は、走行距離1万マイルで非の打ち所のない良品だから、推定落札価格の25万~30万ドルにも簡単に届くだろう(訳註:29万9750ドルで落札)。

当時アメリカに輸入されたわずか48台のうちの1台で、クロームのバンパー、レザーとウッドパネルのインテリア、そしてアメリカ向け専用のOZ製MSW ホイールを備える。また、オリジナルのドライバーズマニュアルやファクトリー製ツールキットとジャッキが揃っており、荷台を覆うカスタムメイドのカバーまで付属する。 

最新SUVのウルスが登場したからといって、
ランボルギーニの過去の変わり種が再び注目され、その価格が高騰するかどうかはまだ分からない。ただ、"ランボー・ランボ" の愛称を持つこのモデルをいつか所有したいと思っていた人には、入札する価値のある1台だ。少なくとも、同様のものがすぐに現れないことは断言できる。

編集翻訳:伊東 和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation: Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation: Megumi KINOSHITA

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