原点だからこそ、 ぶれない価値がある│ブランパンの遺産を繋ぐ一本

1735 年に創業したブランパンは、現存する最古のスイス時計ブランド。伝統を大切にしており、一貫して機械式時計のみを作り続けてきた名門ブランパンの遺産を現代へと繋ぐのが、1953年に誕生したダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」だ。

フランス海軍の依頼を受けて生まれた時計は、現代のダイバーズウォッチの原点とされている。ブランパンの遺産は、時計界の遺産でもあるのだ。「フィフティ ファゾムス バラクーダ」は、ドイツ軍の潜水器具サプライヤー「バラクーダ社」からの注文で、1960代末に製作したモデルを復刻させたもの。"オールドラジウム"と称される夜光塗料でレトロな味わいを作っているが、それでも全体的な雰囲気は、現代のダイバーズウォッチに通じるものがある。それこそが原点モデルということ。ダイバーズウォッチは、ブランパンに始まり、ブランパンに終わるのだ。


フィフティ ファゾムスバラクーダ
潜水経過時間を計測するために大型ベゼルを備えたスタイルこそが、ダイバーズウォッチの特徴。歴史を感じる傑作だ。世界限定500本。自動巻き、SSケース、ケース径40.3 ㎜ 、約100時間パワーリザーブ、300 m防水。139万円(ブランパン ブティック)

文:篠田哲生 写真:岡村昌宏(CROSSOVER / P88-89 ) Words:Tetsuo SHINODA Photography:Masahiro OKAMURA

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