1億ユーロの予算でEV充電ポイント拡充 アウディの挑戦

Audi

アウディは、電気自動車の充電用に4,500以上の充電ポイントを設置し、パーソナルモビリティのエネルギー転換に取り組んでいくと発表した。

プロジェクトマネージャーのマクシミリアン フーバーは、次のように説明。「私たちにとって、これほど大規模な充電インフラを構築することは、まったく新しい挑戦となります」 フーバーは、充電ポイントの構築だけでなく、アウディの拠点における包括的充電ソリューションのエネルギーマネージャーおよびソフトウェアプロバイダーとしての役割も兼任している。

インゴルシュタットの主要工場だけでも、最終的に設置される充電ポイントは3,500カ所にのぼり、ネッカーズルムには1,000カ所、ブリュッセルとジェールでも100カ所程度設置される予定。同様に、充電インフラは、メキシコのサンホセ チアパスの工場にも構築される。アウディはすでにミュンヘン空港のトレーニングセンターに相当な容量の充電ステーションを設置しており、プロジェクト全体の総予算は、最大で1億ユーロに達するそうだ。

これほどの規模の充電インフラ整備は、過去にドイツではほとんど例がなく、細心の準備と独立したエネルギー管理が必要となる。そのため、別のプロジェクトチームが、2017年半ばから実施コンセプトの準備と構築を行っている。

「これほどの規模でのエネルギー供給を拡大するためには数年かかるため、一定のリードタイムが必要です」と、フーバーはコメントした。

プロジェクトチームは、全体的な戦略、投資、コンセプトの計画に責任を持ち、充電インフラの設営と運用に加え、アウディの拠点で充電した場合の課金処理も管理する。これに関連して、駐車場を使用する従業員やビジターのニーズに合わせて充電ポイントを拡張し、それに合わせて充電インフラを設計し、運用ルールを策定し、緊急対応窓口とサポートが提供される。適用される法に準拠した記録の実施と、充電に対する請求も重要な側面である。

ブリュッセル、インゴルシュタット、ネッカーズルムのサイトでは、総電力21MWで充電インフラを構築することがすでに可能だ。これは、人口14,000人の小さな町の電力消費量に相当し、充電インフラには、最大22kWの出力を備えた600の充電ポイントと、50〜350kWの出力を備えた60の直流充電ポイントが含まれる。2022年半ばまでに、工場の拠点のみで、最大22kWの出力を備えた4,500の充電ポイントに加え、最大350kWの出力を備えた50以上の充電ポイントが設置される予定。ダイナミックでインテリジェントな負荷管理システムが、各拠点を横断して電源入力を今年すでに管理しているため、電源接続ポイントを拡張する必要はない。

さらに、ミュンヘン空港にある3つのアウディトレーニングセンターにも、充電設備を持つ。2.1MWの電源入力を備えたアウディ最大の充電パークは、この場所の電力網に接続され、新しいATC IVビルの建設に関連して、太陽光システムで発電した電力は、蓄電装置と組み合わせることによって、電気自動車の充電に使用される。

「私たちは、エネルギーの供給面だけに目を向けているわけではありません」とフーバーは話し、プロジェクトチームは、Googleマップに基づいて独自のナビゲーションマップも作成。これにより、従業員は充電ターミナルが利用できる場所をリアルタイムで確認することができる。オンラインシステムを介した請求書発行および社内決済システムへの統合も、重要なサービスである。

中期的には、充電インフラを拡張する必要がある他の企業に対して、アウディが蓄積した専門知識をどのように活用できるようにするかを検討中だ。これは、純粋な自動車メーカーからモビリティサービスプロバイダーへと変革を目指すアウディにとって、次のステップとなるだろう。

オクタン日本版編集部

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