コ・ドライバー初体験レポート!イタリアン・バルケッタに囲まれながら冬のツーリング

本格的な冬にさしかかろうとしている2019年11月のおわり、第8回クラブ・デッラ・バルケッタが開催された。オクタン編集部は個性溢れる美しいバルケッタたちを一目見ようと、メインイベントであるツーリングが行われる1日目に足を運んだ。

移動は参加メンバーになりえるような車ではなく、ツーリングは横目で見るだけになることは覚悟のうえだ。真っ白い雪をかぶった富士の麓に、動く芸術品が続々と集まってくる。どれを取っても、自然に囲まれた背景に映える主役級の車ばかり。最も古いものだと、1922年 ブガッティ ブレシア T13/23、新しいものだと1989年 アルファロメオ クアドロフォリオ スパイダーというようなラインナップ。もちろん、バルケッタというのだから、イタリア生まれのスタンゲリーニやフィアットが多くを占めている。

【写真14点】コ・ドライバー初体験レポート!イタリアン・バルケッタに囲まれながら冬のツーリング


 
9時頃までに全車33台が集まり、車を眺めながら懇談を楽しんでいると、ひとつの声がかかった。「コ・ドライバーがいなくて。やってみない?」一瞬、"はて?"だった私だが、「もちろんやります! 初めてですけど」の返事。乗る車はといえば、水色の1936年 フィアット シアタ 508S バリラMMだ。かつてイタリア本国ミッレ ミリアにも出場していた血統を持つ。そんな一台でラリー参加を重ね、走りも好きだというオーナーの伊藤さんが誘ってくれたのだった。"まったく経験ないのに大丈夫かな……"と内心不安を抱きながらも、ドライバーズミーティングに参加。コマ地図が配られ、距離が書かれている。今回のマップは、すべて写真付きでとても分かりやすかった。これなら大丈夫そうだ、と一安心。


 
ルートの注意点などがアナウンスされ、いざスタート!エンジンがそこら中で轟き出す。508Sは、もこもこした冬服を着た大人が二人乗るとなると、広いとは決していえないがむしろフィットしてかなり安定する。ルートに出てみると、先頭になりたいわけでもないのに「先行ってー」と前の車が待機している。早速の想定外、先頭になってしまった!私の指示が間違えば、連なってずれてしまうかもしれない……責任重大だ。各ポイント地点でトリップメーターをぽちぽちと押しながら進んでいく。なんだか、研究者にでもなった気分で楽しい。けれど、ちょっと伊藤さんとのお話しに華が咲くと忘れてしまいそうになる。



ルートは普通の車でも走りづらいであろう、ワインディングロードがしばらく続いた。のぼっていく道では1000ccの580Sはのんびりと進んでいき、トルクのあるものが颯爽と横を抜かしていったり、向かい車線の車が不思議そうに見ていたり、そんなこともいちいちおもしろい。途中では、世界遺産の韮山反射炉で休憩タイム。広場に車を並べて記念撮影。どんなグローブを使っているんだろう? と一台ずつ見て周ったりするのも何気ない楽しみ。




 
後ろを振り返れば、貴重な車が連なっているという風景を堪能しながら無事にゴール。バルケッタだからこそ、自然の中で空気の気持ち良さをダイレクトに感じられるし(顔はとっても寒い!)、他の参加者の笑顔も見えやすい。これまではドライバー願望が大きかったものの、コ・ドライバーならではの楽しさもあるんだなあ、とひしひしと実感できた。

文:星野智子(本誌) 写真:クラブ・デッラ・バルケッタ、オクタン日本版編集部 Words:Tomoko HOSHINO (Octane Japan) Photography:CLUB della BARCHETTA , Octane Japan

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