ミニの世界は個性豊か!フランスで開催されたサーキットイベント「MINI TRACK DAY 2020」

免許を取って初めての車はミニ。新車で購入し、しばらくしてクーパーMkI 970Sに乗り換えた。今でもまたミニに乗ってみたいと思っている。それだけミニには思い入れと思い出がある。パリやその周辺でミニを一時期見かけなくなったものの、ここの所また増えているのではないかと感じるようになった。

ちなみに、近所にMINI&Countryという英国車専門店も見つけた。前回のTour Autoでもミニの参加数も増えている。そんなところに"MINI TRACK DAY 2020"というイベントがあると知らせがあった。場所はパリから西に1時間ほど行ったドルーという街のサーキット。この町は王室礼拝堂がある事でも有名だ。しかしこのサーキットはこの時まで知らなかった。

ミニバン。きれいにレストアされている。左ハンドル。

 
イベント的にはショップが開催した小さな走行会といった感触でいったいどんなミニが走っているのか楽しみにしながら国道12号を西へ向かった。このサーキットLes Circuits de L’OusetParisien(パリの西方のサーキット)に着くとそこにはミニとは関係なさそうな車やバイクがたくさん駐車している。案内板を見るとミニのイベントがあるコースの他、ダートのコースとカートのコースの3つが1つの敷地にある車を楽しむ施設になっているようだ。

サビサビ、ボロボロのボディ。でもそれをそっと脱がしてみると中身はピカピカのエンジンが。


1周2100mのコースにはすでに走行会が始まっている。走行会でレースではない。いろんなミニが一緒に走っている。ほとんどノーマルに近いマイルドなエグゾーストノートから、カリカリにチューニングされたギャンギャンいわせて走るレーシングミニが混走している。コースが見渡せる位置につくと多くが1980〜90年代のモデルのようだ。その中にはミニバンやMk.I クーパ-Sもいる。そして3輪やミニをベースとしたカスタムメイドな車も。台数は多くは無いがなにか一台一台に個性あり!

こちらもボロボロのミニ。

こちらもクーパーS MkI。これは左ハンドル。
 
これを主催したピエール氏に話を聞いた。ミニの人気はかなり前から高く今も根強い。ヨーロッパでは英国はもとよりドイツと並んでフランスで人気があるという。フランス国内でミニのミーティングでは400台集まることもあるという。ただ、ここの所、ミニのイベントというとただ集まるだけというものがほとんどで、こういったクローズドコースを使って実際に走行できるというイベントは20年ぶりくらいになる。これが彼が主催した初めてのイベントだ。コロナの影響もあり危ぶまれたが何とか開催が出来た。特にミニのファンはブルターニュ地方、フランス西部になぜか多い。そういうこともありこのサーキットが選ばれた。集まった車両は40台ほどだが、そこにはすでに今のフランスのミニの傾向がすべて見て取れる。

オースチン・タクシー40Hも英国から駆けつけた?

ミニのオーナーのほとんどが自分で車をいじくる。そこで、そこそこの年代のモデル、手に入れやすい1980年代から90年代のミニをチューニングしてカスタムを造るオーナー。クーパーSなどを細部までオリジナルパーツでレストア、維持するオーナー。そして、昨今のヴィンテージブームで若い世代がファッションとしてメカよりも内装やカラーリングなどで楽しむオーナー。この3つの楽しみ方がミニの今の楽しみ方らしい。クーパーSは高嶺の花になってしまったが80〜90年代のミニはまだ100万円前後で入手可能なので若者でも、ヴィンテージカー初心者でも入りやすいモデルということだ。

Heron Europeのコクピット。

イノチェンティ1001は三角窓が目印。


「ここに来ている連中はみんな、顔を知ってるし仲間みたいなもの。ミニのオーナーというのは不思議とすぐ仲間になる。そんな魅力もミニのひとつなんだ」とピエール氏は語ってくれた。これが第一回のイベント。今後はラリーやらレースやらミニだけのもっと大きなイベントにしていきたいとのこと。いつの日か自分もミニに返り咲いて大きくなったフランスのミニのイベントに参加したいと思ったのだった。

写真&文:櫻井朋成

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