これがランボルギーニ ?! │独特なスタイリングを持った「ブラボー」とは

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1963年の設立からわずか10年で、ランボルギーニはフェラーリやマセラティに匹敵する、イタリアのスーパーカーブランドへと昇りつめた。そして、ミウラを皮切りに、ランボルギーニはベルトーネと実りあるコラボレーションを開始した。エスパーダとハラマを生み出し、1973年にはカウンタックを発売した。これらのV型12気筒エンジン搭載モデルと並行して、ランボルギーニは1970年にV型8気筒エンジンを搭載したウラッコを発表する。ベルトーネが1967年のマルツァルと1971年のカウンタック プロトタイプに続く3台目のランボルギーニドリームカーである"ブラボー"のベースに選んだのはウラッコだった。

ベルトーネはブラボーがランボルギーニの2人乗りモデルに適応されることを望んでいた。そのため、ウラッコよりも20インチ短く、ホイールベースはそれに応じて7.8インチ短くなっている。エンジンは、ウラッコ P300バージョンの3リッターユニットを搭載。1970年代のロードテストで、『ロード&トラック』は、そのパワーデリバリーとハンドリング、スタイリングにおいて車を賞賛し、「ウラッコができたはずだったすべてである」と結論付けている。



ブラボーのスタイリングは確かに印象的だった。マルチェロ・ガンディーニが手掛けた鋭いくさび形は、ストラトスゼロとカウンタックのデザインが磨き上げられたものだ。才能のあるデザイナーは、幾何学なスラットをフロントとリアを取り入れるなど、インパクトのあるグラフィックを落とし込んだ。ホイール自体は、ムルシエラゴまでランボルギーニの定番であった5つの丸い穴があいたデザインを採用。ポップアップヘッドライトは、ルーバー付きのフロントパネルに隠されている。また、エンジンベイのエアインテークを確保するために、リアウイングの3/4がボディワークに折りたたまれるという方法は、ガンディーニによる魔法のようなハイライトだった。



インテリアも同様に重要で、アルカンターラがバケットシートとダッシュボードを覆い、メーター類のレイアウトもグラフィックなアプローチを採用した。フロントガラスは3つの部分に分かれており、非常に薄いフレームにより、前方の視認性に優れていた。このような大きなガラスとガラス表面とボディのスムーズな統合を要求したのは、ランボルギーニのチーフエンジニアであったパオロ・スタンツァーニであったそうだ。

ブラボーは1978年4月までに英国のモーター誌の表紙を飾り、ランボルギーニのセールスディレクターであったウバルド・スガルジは、製品版は3〜4年先にできると述べていた。しかし、石油危機をきっかけに、会社は財政混乱の段階に入り、最終的にそプロジェクトは打ち止めになってしまう。





当時の他の多くのベルトーネショーカーと同様に、ブラボーは早い段階でリペイントされている。元は明るいメタリックイエローだったが、それから暗いグリーンに。さらにその後、レストアの一環として、パールホワイトに仕上げられている。2011年のオークションに出品された際は、58万8000ユーロで落札されている。

オクタン日本版編集部

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