途中では逮捕のハプニングも!鮮やかで美しい写真が表現しているものとは?

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Fréchelinは、「これらの色は、アメリカ人に関して多くのことを物語っている。彼らの特徴の一つは、何に関しても率直であることだと思う」「メタリックカラー、クロームカラーのパワーと率直さは、これらトラックとトラック運転手たちの仕事道具への賛美だ」と語っている。

「彼らが自分のトラックをカスタマイズするのは、表現の自由に他ならない」と、自営トラック運転手たちを例に挙げた。「彼らは躊躇しない。明るい赤、レモンイエロー、濃いオレンジ。アルバカーキで見たピンクバイオレットのトラックには唖然としたよ」



ヴヴェイの著名な写真学校を卒業したFréchelinは写真を撮る際、「Robert Frank、Saul Leiter 、Philip-Lorca diCorcia、そしてDavid Lachapelleといったアメリカ人写真家の作品におそらく影響されていたと思う」と付け加えた。

Ulysse Fréchelinは1981年、スイスのヌーシャテルで生まれた。最初の芸術的表現方法は、書くことであった。カメラを真剣に手にするようになったのは20歳からで、写真家になろうという考えが突然浮かんだからである。 

Fréchelinは、スイスのヴヴェイにある写真学校で、2001年から2005年まで4年間写真を学んだ。「大学か他の進路かを選ぶことになり、別の進路を目指したが後悔したことは一度もない」という。

学業を終えて、パリで写真家稼業に5年間励んだ。最初はAlbert Giordan、 Shu AkashiそしてTiziano Magniなどの助手として、次いで自分個人の版権で撮影するようになった。ベルリンとニューヨークに数回旅した後、Fréchelinの初の展示会がジュネーヴで開催された。2011年にジュネーヴに引っ越し、自分のスタジオをオープンした。

Fréchelinはジュネーヴで自然光を用いて、屋外撮影に従事しながら静物撮影技術を磨き続けた。「自然を観察して時々目にする、この世に存在しうる自然の美しさを伝えようと試みている」そうだ。

“American Trucks”写真集のような個人プロジェクトと並行して、FréchelinはBvlgari、Dior、Cartier、Chanel そしてBurberryといった一流ファッションブランドのために広告の仕事も行うと同時に、Numéro やCR Fashion Bookを含む有名ファッション誌のプロジェクトにも携わっている。

こうした実績を持っているからこそ、感じることができる他とは違う車の魅力があるのであろう。今後の展開も楽しみである。

オクタン日本版編集部

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