タミヤ・ファン必見!ほぼフルサイズの「乗れるラジコン」、ワイルドワン・マックスの予約がスタート

The Little Car Company

英国のリトル・カー・カンパニーがタミヤのライセンスのもと、タミヤを代表するラジコンカー「ワイルドワン」を実車化することが発表された。

オリジナルのタミヤ・ワイルドワン(58050)は、1985年に発売され、タミヤの人気モデルとなった。この人気に後押しされ、2012年にリニューアルされたモデル(58525)も好評を博している。





そして今回、リトル・カー・カンパニーが2022年にこのワイルドワンを発売するという。タミヤのモデルと異なる点は、スケールだ。1/10ではなく、なんと8/10なのである。今回発表された「ワイルドワン・マックス」はドライバーが実際に乗れるほどの十分な大きさがあるため、R/Cコントローラーはもちろん不要。

リトル・カー・カンパニーはブガッティ・ベイビーIIアストンマーティンDB5ジュニアなどを世に送り出しているのはoctane.jpの読者ならご存じだろう。開発中のワイルドワン・マックスは、後輪駆動の電動オフロード・バギーだ。全長約3.5m(137.8インチ)、全幅約1.8m(70.8インチ)、重量約250kg(551ポンド)。ワイルドワン・マックスは、これまでのどのR/Cモデルよりも広いスペースを占有することになるが、オリジナル同様、キットを購入すれば自宅で組み立てることも可能だ。

●仕様
ワイルドワン・マックスは、4輪コイルオーバーサスペンションと後輪駆動を備えたスペースフレームシャーシ構造となっている。軽量ホイールと組み合わされた15インチのオフロードタイヤを介し、パワーを余すところなく地面に伝達。バギーのブレーキシステムは、4輪ともブレンボ製の油圧式ディスクブレーキとなっており、航続距離を最大化するのに有効な回生ブレーキも備えている。

運転席に着座すると、ドライバーを迎えてくれるのはコンポジット製の調節式シートに3点式シートベルト、デジタルメーター、そしてレーシングタイプのステアリング。身長が160cm(5 '3 ")から195cm(6' 5")までのドライバーが快適に過ごすことができる。ドライビング・モードは「ノービス」、「エコ&レース」などを含む複数が設定される。選択するモードにより最高速度、スロットル・マッピング及びパワーが異なり、ドライバーのスキルに適して選ぶことができる。

●パフォーマンス
ベース仕様のワイルドワン・マックスは、最高速度48km/h(30 mph)、最大出力4kW(5.5 bhp)。搭載されるバッテリーパックは2kWhの容量を持つパワーパック(PowerPack)がひとつで、地形やドライビングのスタイルによるものの、航続距離が最大で40km(25マイル)ほどになる。

より速く、より遠くというニーズにはモジュラー構造のパワーパックをいくつか追加し、パフォーマンスと航続距離を引き上げることにより対応が可能だ。

●ホップアップオプション
少年の頃を思い返すと、タミヤR/Cカーの製作が終わった残り半分の楽しみは、タミヤのアップグレードカタログと首っ引きでホップアップオプションを選ぶことだった。このような経験は、大人になってもタミヤのファンなら誰でもやっているに違いない。ワイルドワン・マックスもそういった楽しみを忘れていない。

時速30マイルでは物足りない、憧れの4点式レーシングハーネスがどうしても欲しい、高性能ブレーキとサスペンションが必要。こういったニーズに合ったホップアップをリトル・カー・カンパニーが提供してくれる。



ワイルドワン・マックスには個々のホップアップに加え、様々な装備がまとめられた「パック」も用意されている。たとえば、ターマック・パックには舗装路に適したタイヤとマッドガードが含まれている。

さらに一歩進んで、作業場を飛び出し、オフロードとオンロードのどちらも行ったり来たりしたい人向けには、三種類の公道用「ロードリーガルパック」が用意されている。これらのパックは、欧州のL6eまたはL7e Quadricycle基準、または米国のNeighborhood ElectricVehicle(近隣用電気輸送機器)基準に適合するのに必要なコンポーネントを含んでいる。パーツにはブレーキライト、ターンシグナル、リフレクター、バックミラーなどが含まれるため、当該国で合法的に公道を走行するためのものがすべて揃っている。


まだ開発の初期段階ではあるがが、リトル・カー・カンパニーではタミヤのファンが最も親しんだ昔ながらの要素を多く復活させようと考えているという。たとえば、製作がほぼ終わり、最後の仕上げに丁寧に貼ったあのステッカーシート。これも復活されるが、今や全長が大人になったタミヤファンの背丈と同じくらいになってしまいそうだ。



リトル・カー・カンパニーではワイルドワン・マックスの開発にあたり、ファンの要望を聞かせてほしいと願っている。WildOneMax.comに登録し、コミュニティに参加することで、新型に期待することをリクエストしてほしいとのことだ。

「タミヤのオフィシャルライセンスを受け、リトル・カー・カンパニーがワイルドワン・マックスを発売するに至ったことをうれしく思うと同時に、これが大変栄誉なことであると認識しております。タミヤの組み立てR/Cキット、特に同社独自のバギーシリーズは、40年以上にわたりあらゆる世代の心をとらえてきました。自分で組み立てたものが実際に運転できる、ほぼフルサイズに近いタミヤバギーは、考えただけでも本当にエキサイティングです。タミヤ・ファンにとり、究極の乗り物になることでしょう」と語るのはタミヤの英国ディストリビューターであるザ・ホビー・カンパニーCEOのピート・バンジェー。

「80年代を子供として過ごしたものとして、実際に運転できるフルサイズに近いタミヤモデルの開発は夢が実現した思いです。タミヤのチームと協力し、同社の最も象徴的なモデルの一つを新しい世代のために蘇らせることができること、そしてこのプロジェクトでタミヤと協力できることを光栄に思います。まだ開発の初期段階ですので、世界中のタミヤ・ファンが抱いているであろうワイルドワン・マックスに対するご要望やご意見を、内容によってはこのプロジェクトに反映することができます。本プロジェクトの開発に対し、独創的なアイデアやフィードバックがありましたら、ぜひ弊社のニュースレターにWildOneMax.com経由でご登録いただきたいと思います。オンロード、そしてオフロードで乗れるようになる2022年が待ちきれません!」とリトル・カー・カンパニーCEOのベン・ヘドリーはコメントしている。

●生産枠の予約について
タミヤ・ワイルドワン・マックスの価格は6,000英ポンド/7,000 ユーロ/ 8,250米ドル(除地方税)から、グローバル発売は2022年内を予定しており、最終仕様と価格は生産開始前に確定する。本日4月28日から専用サイトのWildOneMax.comにおいて100ポンドのデポジット(全額返金可能な予約金)を預けることで生産枠を予約することができる。生産枠は先着順にて割り当てられる。

オクタン日本版編集部

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