イタリアンラグジュアリーの殿堂へようこそ|ポルトローナ・フラウの魅力を学ぶ

Poltrona Frau


Brand New Model 2020-2021


例年4月にミラノで開催される「サローネ・デル・モービレ・ミラノ」は、世界最大のインテリアの見本市。ポルトローナ・フラウもここに合わせて新作を発表している。しかし残念ながら2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2021年も9月に小規模イベント「スーパーサローネ」として開催されることになった。しかしインテリアの世界が止まることはない。ポルトローナ・フラウでも時期をずらしながらも、オンラインなどで新作発表会を開催した。

注目作は「マルタ」。2019年にデビューしたアームチェアがロッキングタイプに進化したもの。自宅時間が長くなった時代だからこそ、ゆらゆらと揺れる心地よい椅子と一緒に、リラックスタイムを送りたい。

創業当時からの定番であり、ソファデザインのクラシックであるソファ「チェスター」も現代的に進化。スタイル自体は変わらないが、柔らかにカーブするデザインになっている。こういった直線的ではないソファは近年のトレンドであり、四角四面になりがちなリビング空間に柔らかな表情を加えてくれる。

伝統的なチェスターソファのデザインを活かしつつ、カーブしたフォルムにすることでモダンにアップデートした「チェスター ライン」。重厚でありつつ、空間に動きを加えてくれる。W342×D163×H67(SH43)cm。516万8000円

ペレフラウ・レザーが有名なポルトローナ・フラウだが、もちろん他の素材を使った家具の人気も高い。アームチェア「タイムレス ラウンジ」は、柔らかなクッションを受け止めるウッドフレームの仕上げの美しさも鑑賞したいポイントになる。テーブル「インフィニート」は、トルコ産の最高級大理石ロッソ・レパントを天板に用い、優美なフォルムの脚部は白大理石カラーラを使用。素材の特殊性から8点のみの限定生産で、しかも柄がそれぞれ異なるため一点モノの価値がある。

ウッドのフレームにオーダーメイドの張地を組み合わせるという、新しい観点から生まれたアームチェア「タイムレス ラウンジ」。レザーはもちろん、ファブリック地で作っても綺麗だ。W83×D85×H77(SH44)cm。85万6000円

ポルトローナ・フラウの家具の魅力は、デザインの美しさだけではない。素材の仕上げや質感、あるいは家具の裏側にまで施される職人技などは、製品を見なければわからない。新作の一部は、早くも青山の「ポルトローナ・フラウ東京青山」にも展示されているので、是非とも足を運んでもらいたい。

真上から見るとインフィニティマークの"∞"型のように見えることから「インフィニート」と命名された、大理石天板の大きなテーブル。希少素材のため生産数は8個のみ。彫刻のような美しさを楽しむ優雅なテーブルだ。W340×D120×H74cm。1390万円


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文:篠田哲生 インタビュー写真:前田晃(MAETTICO) Words:Tetsuo SHINODA Photography:Akira MAEDA (MAETTICO)

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