テーマは"大人のピクニック"|「La Festa Dolce Vita」参加レポート(スタート前日編)

Octane Japan

梅雨の不安定な気候が続く曇り空。あまり気持ちの良い天気とは言えず、湿気を帯びた生ぬるい風が肌を撫でる。だが、グリーンの1967年型MGB-GTに乗って関越道を駆る私たちの気持ちは実に晴れやかだ。7月4日から始まるクラシックカーラリー、ラフェスタ ドルチェビータのスタート地点である軽井沢へ向かっているからである。秋開催のラフェスタ ミッレミリア、春開催のラフェスタ プリマベラの姉妹イベントであるこのラフェスタ ドルチェビータのテーマは“大人のピクニック”。主催者である株式会社フォルツァの、クラシックカーラリーを気楽に楽しんでもらいたいという思いから車両のレギュレーションも1989年以前までとし、本年初開催となった。軽井沢をスタートし、山梨、静岡を経由してゴールである横須賀のヴェテランカークラブ クラブハウスを目指す。総距離約300kmのツーリングは、まさに大人のピクニックと言えよう。

オクタン日本版編集部からは編集長の堀江と峯村が参加する。向かう先は本イベントのスタート地点であり、一日目の宿泊場所でもある「Le Grand Karuizawa Hotel & Resort」。15時の集合時刻に合わせ、渋谷区の編集部を12時過ぎに出発。途中の高坂サービスエリアでは、東京ではまだ耳にしない蝉の声が聞こえ、夏の訪れを感じさせる。この時期、車もドライバーも熱との戦いになるのはクラシックカーならではの悩みであり、醍醐味でもある。三芳を過ぎたあたりでMGB-GTのエンジン音も次第に低くなり、走りも穏やかになったように感じる。翌日からの長距離ドライブに備え、良いウォーミングアップだ。



会場に到着したのは15時過ぎ。駐車場には先に到着しているクラシックカーたちがずらりと並ぶ光景が見られ、気分も盛り上がってきた。中にはボディカバーに覆われたものもあり、本番でお目にかかれるのが待ち遠しい。車両点検を済ませ、18時には食事会が始まった。美味しい料理と車談義、旧知の仲間や新たな出会いと、各々有意義な時間を過ごしていた。







このイベントの主催者であり、株式会社フォルツァの増田代表は「ドルチェビータは“甘い生活”の意、気楽に楽しく皆さんに参加してもらいたい。天候が崩れる中ですが、明日は皆無事にホテルでお会いしましょう」と挨拶し、参加者たちの本番への士気が高まった。



昨年はコロナウイルスの影響で秋のラフェスタ ミッレミリア、春のラフェスタ プリマベラともに開催が叶わなかった。今年の4月に1年ぶりに開催されたラフェスタ プリマベラに続き、ラフェスタ ドルチェビータも無事に終えられることを願いたい。また、オクタン日本版編集部としてクラシックカーラリーに参加するのは今回が初となる。ラフェスタ ミッレミリアに比べれば競技性はないカジュアルなイベントだが、事故やトラブル、感染対策には十分注意し、この先も臨場感あふれるレポートをお届けしていきたい。


文・写真:オクタン日本版編集部

オクタン日本版編集部

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