ベントレーマリナーが開発した世界最大のカーボンホイールとは?

Bentley Motors

先日、1000台目のオーダーメイドプロジェクトを達成した名門コーチビルダーであるベントレーマリナーから、興味深い知らせが届いた。ベントレーマリナーは、世界有数の複合材サプライヤーとの長年にわたる開発期間を経て、ベンテイガのために特別に開発された新しいカーボンファイバーホイールを発表した。有名なスペシャリストであるブッチコンポジット社と共同開発した22インチのカーボンホイールは、世界で生産される最大のカーボンホイールとなる予定で、ホイール1本あたりのバネ下重量が6kg改善されるだけでなく、様々なメリットをもたらす。



新開発のカーボンホイールは、非常に厳しいTÜV(Technischer Überwachungsverei:技術検査協会)の基準を満たしており、すべてのテストに合格した史上初のカーボンホイールだ。新開発のリムは、二軸応力試験、くぼみや石畳を模した半径方向および横方向の衝撃試験、タイヤの過圧、許容範囲を超える過大なトルク試験など、TÜVの新基準に基づき、非金属製ホイールとしては最も厳しい試験を受けている。

TÜVの要求事項の中でも最も厳しい試験のひとつである衝撃試験では、性能面でのメリットに加えて、カーボンリムの安全性がいかに高いかが証明された。アルミホイールでは亀裂が入ったり、粉々になったりするような激しい衝撃を受けると、タイヤは爆発をするように崩壊してしまうが、カーボンファイバー製のリムは、インテリジェントな繊維の織り方により、ゆっくりとタイヤを収縮させることができ、車を制御しながら安全に停止させることができる。また、このホイールは世界で最も有名なコースのひとつであるニュルブルクリンク・ノルトシュライフェでの最終走行テストを経て、認証されている。



革新的なコンセプト(特許取得済み)と高圧のRTM(レジントランスファーモールディング)を組み合わせたリムの製造工程が、主なイノベーションのひとつだ。素材と製造プログラムは、品質に影響を与えることなく製品の再現性を確保するために慎重に検討されている。

このプロセスでは、炭素繊維の布を所定の形状に切断後、織り目を重ねて加熱し、金型にドレープさせて3次元のプリフォームを作る。このプリフォームをコラージュして大きな金型に配置し、樹脂と硬化剤を注入。温度を上げて硬化させた後、部品アセンブリを金型から取り出し、最終的に表面を機械加工して仕上げてから研磨している。



世界をリードする複合材サプライヤーとのコラボレーションは、ベントレーのカスタマーに新しく独自な機能を提供するというマリナーの重要な方針を明確にするものだ。新しい22インチのカーボンホイールは、ベンテイガにカーボン製のフロントスプリッター、シルエクステンション、リアディフューザーを追加する人気の高いスタイリングスペシフィケーションや、インテリアにハイグロスカーボンファイバーパネルを採用するなど、ベントレーの既存のカーボンファイバー製品を完璧に補完している。この新しいホイールは、2021年後半に注文可能予定だ。

オクタン日本版編集部

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