ベンツにしてはどこか変?|1981年メルセデス・ベンツ 380SL カスタムロードスター

Barrett-Jackson

メルセデス・ベンツ380SLロードスターと、1年限定で生産された380SLCクーペは、1971年から生産され高い評価を受けてきたグランドツーリングSLの「R107」シリーズをベースに、450SL/SLCの後継モデルとして1981年に北米市場で発売された。1985年まで販売された380SLは、当時の多くのテレビ番組や映画に登場し、今もなお一流のエンターテイナーや著名人に愛され続けている。

ここで紹介するモデルは、ロングアイランドのコーチビルダーであり、職人でもあるニコ・ソコル氏によって厳格な基準のもとに製作されたもの。ニコ・マイケル・コーチワークスは、一般のファクトリーではできないような高級感や個性を求める人々の間で評判となり、これまで多くの顧客を獲得してきた。この380SLは、メルセデス・ベンツの伝統を継承しつつ、クラシック時代のデザインを彷彿とさせるようなスタイルに徹底的に作り変えられており、まさに唯一無二の存在である。



取り外し可能なハードトップはリビルドされた。手動式の格納システムが装備され、使用しないときには完全に見えないように格納できる。また、ヘッドランプを内側に移動し、フロントフェンダーに冷却用のベントを設けてエンジンの冷却性能を向上させた。トランクスペースをハードトップの収納に置き換えたため、スペアホイールとタイヤはリアデッキリッドに配置される。1950年代後半から1960年代前半のヴァージル・エクスナーのクライスラーデザインをも彷彿とさせるものだ。



カスタムメイドのトリムは、ボディサイドにゴールドメッキを施し、その他の部分にも同様の処理を施している。インテリアは純正のデザインを踏襲しているため、ノーマルのまま手を加えていない。ホイールはBBS製16インチクロスレースホイールを装着。パワーは3.8リッターのフューエルインジェクションV8エンジンと4速オートマチックトランスミッションで、新車からの走行距離は2000マイル以下だ。





1990年代に購入されて以来、ラスベガスの伝説的人物であるウェイン・ニュートン氏のカーサ・デ・シェナンドアの自宅にあるミュージアムに長期展示され、プロによるメンテナンスとケアが行われてきたため、新車同様の状態を維持している。



1981年製のメルセデス・ベンツ380SLカスタム・リトラクタブル・ハードトップは、ニコ・ソコルの熟練した技術を示す魅力的な例であり、まさに世界に一台しかないハンドメイドカーだ。バレットジャクソンのオークションに出品され、8万4700ドル(約930万円)で落札されている。

Barrett-Jackson
https://www.barrett-jackson.com/

オクタン日本版編集部

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