パッと見ただけで車名が判れば相当なジャガー通!?ノックダウン生産を目指した証の希少な1台

Dirk de Jager (C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

RMサザビーズの「THE GUIKAS COLLECTION」オークションに出品されている、このめずらしいジャガーの誕生には、1960年代の自動車業界でもっとも尊敬されている人物の何名かが関わっている。イタリア北部のジャガー輸入業者であるフェルッチオ・タルチーニは、1966年に著名なコーチビルダーであるベルトーネに対し、ジャガーSタイプをベースにした4人乗りクーペの製造を依頼した。



そのジャガーはタルチーニのイニシャルにちなんで「FTクーペ」と呼ばれ、イタリアのジャガーの販売網を通じてイタリアで販売することを目論んでいたが、最終的には1966年のジュネーヴモーターショー用の展示車両と、今回オークションに出品されたこの個体が製造されたにすぎない。



ジュネーヴモーターショーに展示された車両は当初の意図どおりにSタイプをベースにしていたが、このユニークな姉妹モデルは、ジャガー420のプラットフォームを使用したCKD(=complete knocked-down、つまり「完全ノックダウン」の意)キットのひとつとして誕生した。ジャガーはこれらをイタリアのコーチビルダーに供給し、ベルトーネによるボディワークを完成させるという構想だった。

このFTクーペは、まずスペインの貴族へと納車され、その後 “再発見”されるまでの20年間はジャガーのディーラーで保管されていた。 2015年にオリジナルのメタリックグリーンカラーに再び仕上げられ、インテリアは魅力的なブラックレザーで仕立てられている。この車には、パワーウィンドウ、「FT」ホーンプッシュ、およびエアコンシステムが装備されている。



著名なイタリアのデザインハウスによるボディワークをまとっためずらしいジャガー。この1966年ジャガーFTクーペbyベルトーネの予想落札価格は80,000~100,000ユーロ(約1000万~1300万円)となっている。ディテールや内装、エンジンなどの写真は画像ギャラリーにてチェックしていただきたい。


Dirk de Jager (C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

オクタン日本版編集部

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