ヨットにも翼を授けられるか!? レッドブルがアリンギとタッグを組んで「水上のF1」アメリカズカップに参戦を発表

Getty Images / Emirates Team New Zealand

スイスを拠点とするアリンギが、10年以上の時を経て2024年の第37回アメリカズカップに参戦することが発表された。タッグを組むのはなんとレッドブルだ。

アリンギは2003年にニュージーランドからアメリカズカップを奪取し、2007年に防衛に成功するも、2010年にBMWオラクルレーシングに敗れてからは11年の間アメリカズカップから遠ざかっていた。アリンギとレッドブルは、GC32レーシングツアーやエクストリームセーリングシリーズなどのシリーズで長い間、友好的なライバル関係を保っており、今回、互いにリスペクトし合う2者が力を合わせることはファンにとっては嬉しいビッグニュースである。



アリンギの創設者であるエルネスト・ベルタレッリは「アメリカズカップにレッドブルと共に参加することを想像したとき、ディートリヒ・マテシッツはこう言いました。『我々はスポンサーとしてスポーツに参加するのではなく、チームに溶け込み、真のパートナーシップを形にし、若いアスリートを育成し、それぞれのフィールドで最高の成果を出したい』と。彼はさらに、アメリカズカップ自体の新しい時代に向けて貢献するべきだとも提案しました」と述べている。

アリンギとの提携により、レッドブルはレッドブル・レーシングをサポートしてきたレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズの専門知識を提供することになる。2021年シーズンのF1最終戦で劇的な勝利を収めたマックス・フェルスタッペンの活躍を含め、通算5回のコンストラクターズ・チャンピオンを獲得したF1の技術が、アメリカズカップにももたらされるのだ。

(C)Samo Vidic / Red Bull Content Pool

今回のパートナーシップの発表にあたり、レッドブル・レーシングのチーム代表をつとめるクリスチャン・ホーナーもビデオ参加し、次のように述べている。「アリンギ・レッドブル・レーシングの皆さん、レッドブルの世界へのようこそ。我々F1チームがこのプロジェクトをサポートできることを楽しみにしています。レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズは、F1で長年培ってきた革新的で技術的な専門知識をもとに、他のスポーツを含むさまざまな分野へサービスを提供する世界レベルのテクノロジーセンターです。アリンギ・レッドブル・レーシングとも素晴らしい相乗効果を発揮することでしょう。我々はこれまでの経験やエンジニアリングのヒントなどをシェアします。これは双方向の協力関係なのです」

アメリカズカップで4回優勝したブラッド・バターワースは、次のようにコメントしている。「私はアリンギに20年間在籍していますが、レッドブルとこの新しいチャレンジに参加できることを非常にエキサイティングだと感じています。アメリカズカップはレース戦略と戦術を駆使して、水上で戦うテクノロジーレースです。レッドブルもF1やその他の多くのスポーツで同様のことを何度も実証してきました」

第37回アメリカズカップには現在、アリンギ・レッドブル・レーシングのほかに、4度のアメリカズカップ勝者で防衛艇であるエミレーツ・チームニュージーランドと、挑戦者としてINEOSブリタニアがエントリーを表明している。エントリーは12月初旬に開始されたばかりのため、この先どんなチームのエントリーが発表されるのか、続報を楽しみに待っていたい。

オクタン日本版編集部

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