27リッター、航空機エンジン、1000馬力の「怪物マシン」を手に入れるチャンスが到来!

Paul Harmer

「ビースト」。言葉を変えれば怪物、化け物、モンスター。このたびCAR & CLASSICオークションに登場した1台は、その名にふさわしい怪物マシンである。

長いボンネット、8つのヘッドライトなど、均整の取れたスタイルとは言い難い野獣のようなこの車(否、もはや「車」というより「乗り物」)に見覚えがある人もいるだろう。多くのメディアに取り上げられ、オクタンでも以前紹介したことがある、まさにこの個体が売りに出されているのだ。

(写真は『オクタン日本版』8号掲載時のもの)

車両にまつわるストーリーや試乗インプレッションは以前の記事で詳しくレポートしているが、スペックを簡単にまとめると以下のようになる。

ジョン・ドッド製作1981年「ビースト」
エンジン:27,000cc、V型12気筒、SOHC、4バルブホーリー製4バレルキャブレター
最高出力:1000bhp/2700rpm(公表値)  
最大トルク:"手に負えない程の大きさ"(スピットファイア・スペアーズのG.アドラム談)
変速機:GM製"ターボ400"3速AT、一次減速(3.5:1)、後輪駆動
ステアリング:ウォーム・ローラー式(オースティン・ウェストミンスター用)
サスペンション(前):ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、ツインテレスコピックダンパー、スタビライザー
サスペンション(後):ロアーウィッシュボーン、固定長ドライブシャフト、ラジアスアーム、
ペアコイルスプリング、テレスコピックダンパー ブレーキ:4輪ベンチレーテッドディスク
車重:約2250kg 最高速度(公称値):260mph(418km/h)

諸元を見るだけでも、只者ではないことがおわかりいただけるに違いない。



オークションは3月9日から開始されるとのことだ。燃費1.28km/Lというこの時代錯誤なマシンを、絶滅危惧種として保護したいという猛者にとって、今回のオークションはまたとないチャンスとなるだろう。

CAR & CLASSIC
https://www.carandclassic.com/auctions/1972-john-dodds-the-beast-8bEqL4

オクタン日本版編集部

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