厳選されたホテル・レストランが加盟する「ルレ・エ・シャトー」に、日本からも奈良のオーベルジュが仲間入り

世界各国の厳選されたホテル・レストランのみが加盟することができる協会“ルレ・エ・シャトー”。1954年の発足以来、580ものホテル・レストランが加盟しており、そのひとつひとつの宿や店舗が「世界中の食文化やおもてなしの伝統が誇る、豊かさと多様性を守り、推進したい」という思い抱きながら、事業はもちろんのこと、土地の歴史や環境の保護にも積極的に取り組んでいる。そしてこのたび2023年3月のタイミングで、世界各国から新たに８軒のホテル・レストランの加盟が決定。フランス、スペイン、ベルギー、アメリカそして日本から仲間入りする加盟店を以下に紹介していこう。

登大路ホテル奈良 / RESTAURANT LE BOIS
ロケーション：日本、奈良
ホテル： 客室9室、スイートルーム4室
レストラン： 40席

奈良の歴史地区の中心に位置するオーベルジュである登大路ホテル奈良は、2022年にリニューアルを行なったばかり。ガラスと鉄で作られた現代的な建物は、どの部屋にも光が入り明るく、エレガントな雰囲気が漂うデザインに仕上げられている。ちなみにスイートルームからは、日本一美しい八角円堂と称される興福寺の国宝・北円堂を贅沢にも間近に眺めることができる。また、フレンチレストラン「Le Bois Restaurant(ル・ボワ)」では、地元食材を使った料理に加えて、クラシックライブコンサートの演奏も楽しむことができるという。

MII AMO
ロケーション：セドナ、アメリカ
ホテル：カシータ、スイートルーム23室
レストラン：75席

グランドキャニオンから車で2時間の距離にある、アリゾ ナ州のレッドロック・ボイントン・キャニオンの中心に位置する本ホテル。スパ&ウェルネスリゾートとしても知られている地域でもあり、もちろんオーダーメイドのスパトリートメントを受けられるほか、瞑想専用スペースなども完備している。セドナからの美とエネルギーを身体の内と外から余すことなく全身で感じることができる、メディテーションにぴったりなホテルとなっている。

GRAN HOTEL MAS D’EN BRUNO
ロケーション：スペイン、タラゴナ
オープン予定：2023年5月19日
ホテル：スイートルーム24室
レストラン：店内40席、屋外80席
ビストロ： 30席

近年世界的に注目されているワイン産地のひとつ「カタルーニャ地方」に位置しているこのホテルは、最高峰のワインセラー、3つのレストラン、スパ、そしてブドウの木が映る大きなプールを備えている。のびのびした空間で、ゆっくりとリゾート気分を味わうことができそうだ。スパを満喫した後は、ソムリエがプライベートテイスティングで、この地方と世界の最高のワインを紹介してくれるほか、レストランではシェフが地元産の食材にこだわって作る料理とワインの最高のペアリングを堪能することができる。

HELGUERA PALACIO BOUTIQUE & ANTIQUE
ロケーション：スペイン、ラス・プレシージャス
ホテル：客室1室、スイートルーム10室
レストラン：40席

カンタブリア州の田園風景を見渡すことができる本ホテルは、17世紀に建てられた建物を改装したものだ。歴史が大好きなインテリアデザイナーとオーナーによってデザインされ、こだわり抜かれた仕上がり。また、実際に展示されているアンティーク品の一部に関しては、購入することも可能である。

PEPE VIEIRA RESTAURANT & HOTEL
ロケーション：スペイン、ポンテヘドラ
オープン予定：2023年3月
ホテル：14室
レストラン：40席

海辺に位置するこちらのお店は、世界中の美食家たちに壮大な食の体験をもたらす、魅力あふれるレストラン。インタラクティブなディナーでは、2023年のミシュランガイド 2つ星とミシュラングリーンスターを獲得したレストランのキッチンを見学することが可能となっている。自然の中で、歴史家、科学者、人類学者との研究によって再発見された貴重な地元の食材を使った料理を楽しむことができる。

ZILTEAntwerpen
ロケーション：ベルギー、アントワープ
レストラン：35席

本レストランは、独学で学んだシェフViki Geunes氏が設立し、2022年のミシュランガイド で3つ星を獲得したレストラン。常に料理の構造を学び、伝統と革新、そして継承するための完璧なバランスを追求し続けているシェフによる、クリエイティビティあふれる料理の数々を堪能することができる。

RESTAURANT LA MERISE
ロケーション：フランス、ラウバッハ
レストラン：40席

ヴォージュ自然公園の端、アルザスの美しい田園地帯に位置するこのレストランは、洗練されたシンプルさを特徴としており、2022年のミシュランガイドで星２つを獲得している。地元を愛するオーナーの意向のもと、地元から取れた素材や自家栽培の果実など、細かな部分まで彼らの愛とこだわりが詰め込まれている。

TRIBUTARY HOTEL UND RESTAURANT ŌKTA
ロケーション：アメリカ、マクミンヴィル
ホテル：スイートルーム8室
レストラン：26席

オレゴン州を代表するワイン生産地のウィラメット・バレーは、ワイン専門 家の間では”新しいナパ”とも言われており、 「Tributary Hotel and Restaurant ōkta」はその玄関口となっている。また、”再生農業”をコンセプトとするオーナーの農場が近くにあり、朝食からディナーまで新鮮でサステナブルな食材を供給している。