時間と空間を超えた「5次元モータースポーツ」 空のF1、エアレースがついに復活!

AIR RACE X

三次元のモータースポーツとして絶大なる人気を誇るエアレース。もっとも代表的な「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」は2019年シーズンを最後に終了してしまったが、このたび実際のフライトと最新のデジタル技術を融合させた新たなレースフォーマットによるエアレースが復活。「AIR RACE X(エアレースエックス)」として、今年10月15日に渋谷を舞台にデジタルラウンド決勝トーナメントが繰り広げられることが発表された。



AIR RACE Xは、これまでにない革新的な競技形式と観戦スタイルで行われる。パイロットたちは、一か所のトーナメント会場に集うのではなく、実際に世界各地の拠点でフライトを行い、リモート形式でタイムを競うことになる。観客は遠く離れたパイロットたちのフライトを AR(拡張現実)技術によって間近で観戦できるという仕組みだ。

この形式は「デジタルラウンド」と呼ばれ、6日間にわたって行われる予選と、1日で行われる決勝トーナメントで構成される。

その記念すべき世界初の大会には、日本の室屋義秀選手、オーストラリアのマット・ホール選手、カナダのピート・マクロード選手など、計8名のエアレースパイロットが参戦する。

室屋義秀選手

マット・ホール選手

ピート・マクロード選手

デジタルラウンドでは、世界各地でフライトするパイロットの超高精度なフライトデータをオンライン上で収集・分析して競技データを生成。その競技データを AR(拡張現実)技術で映像化する。そして決勝当日は、パイロットたちのフライトを渋谷の街中で観戦するという新しいモータースポーツの楽しみ方ができるという。

AIR RACE Xが提供するこの新たな観戦スタイルは、リアルメタバースプラットフォーム「STYLY(スタイリー)」の先端技術によって実現する。観客は「STYLY」のアプリケーションを起動したXRデバイスやスマートフォンをかざすことで、渋谷の街をレース機が駆け抜ける様子を目の前の出来事のように観戦することができる。これらの模様はオンラインでも全世界へ配信され、これまでのエアレースと同じように中継映像でもレースの興奮を楽しむことができる。

AIR RACE X は、最新のテクノロジーを駆使して、従来の「三次元モータースポーツ」から進化し、「時間」と「空間」を超えた「5次元モータースポーツ」として新たな観戦スタイルを提供してくれるのだ。


AIR RACE X デジタルラウンド競技ルール

レースフォーマット
AIR RACE X は、実際のフライトとデジタル技術を融合させた新たなレースフォーマットで多くのファンに向けた新しい観戦スタイルを提供する。各チームは、リモート形式で数戦行われるデジタルラウンドでチャンピオンシップポイントを積み重ね、将来的にはポイント上位のチームがグランドチャンピオンシップ(最終戦)にリアルに集結し、年間チャンピオンをかけて戦う。


リモート対戦
リモート形式で行われるデジタルラウンドのレースコースは、各パイロットの拠点で正確に位置と間隔を計測して作成される。最新のセンシング技術により飛行内容の全データが計測され、そのフライトデータを大会本部が収集・分析。これらのデータにより競技が行われる。


予選(6日間)
1対 1対の総当り形式。各チームはフライト前に対戦相手を AIR RACE Xの提供するオンラインプラットフォーム上で指名してフライトを実施。指名されたチームは、予選期間内にフライトを実施。これを全チーム総当たりで対戦し、ゲームポイント(勝ち点)を集計する。ゲームポイント(勝ち点)の上位4チームが決勝トーナメントへ進出することができる。


決勝
決勝トーナメントは、予選を勝ち上がってきた4チームによる1対1のトーナメント形式。セミファイナル(準決勝 HEAT 1、HEAT 2)は、各チーム1フライトを実施。予選期間中にセミファイナル用に計測したタイムを使用して対戦。HEAT 1とHEAT 2の各勝者がファイナル(決勝)へ進出。ファイナル(決勝 FINAL HEAT)は 2チームで最終決戦を実施。予選期間中にファイナル用に計測したタイムを使用して対戦。勝者が大会の優勝となる。


決勝トーナメントの結果発表
決勝トーナメント用のフライトデータは予選期間中に収録され、決勝当日まで大会側で非公開で管理される。決勝では、レース中継番組を世界一斉配信し結果を公開。決勝当日に公開される結果により、大会の優勝者が決定する。観戦会場では、レース中継番組に合わせてSTYLYのAR(拡張現実)技術で再現されたレース機が目の前でフライトし、大迫力のレースが眼前で繰り広げられる。最高時速400kmでの戦いを、リアルでは実現不可能な街中などこれまでにない環境で観戦できるのだ。
AR技術による観戦イメージ

開催概要
大会名:AIR RACE X 2023 -SHIBUYA DIGITAL ROUND
日程: 2023年10月15日(日)決勝
パブリックビューイング会場:近日発表(渋谷)
主催:エアレースエックス実行委員会
(株式会社パスファインダー、ストラテジックパートナーズ株式会社、STYLY、NOIZ、一般社団法人渋谷未来デザイン)
オフィシャルサイト:
https://www.airracex.com/

オクタン日本版編集部

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