創立30周年となるマセラティ・クラブ・オブ・ジャパンが、マセラティデイを開催

Daisuke HIRAI, Maserati Club of Japan

11月18~19日、「マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン」(以下MCJ)は「マセラティデイ2023」を開催した。



1993年に創立されたMCJは今年でちょうど30周年。イタリア本国のマセラティ本社から日本で唯一公式クラブとして認定を受けたMCJは、新旧問わないマセラティのオーナーが会員となり、活動している。



具体的な活動内容はミーティングやツーリングで、中でも年に一度の「マセラティデイ」がメインとなっている。コロナ禍で実施できなかった3年前を除き毎年開催されており、30周年で今回が29回目となるわけだ。



参加者はまず、初日のお昼過ぎにメイン会場となる羽田エアポートガーデン駐車場へ集合。実に70台近くのマセラティが集まった。MCJ越湖信一会長や、昨年グレカーレを購入しMCJへ入会したというマセラティ・ジャパン代表取締役の木村隆之氏(写真)などの挨拶で、ミーティングがスタートする。



会場には、日本での発表会を間近に控えた新型グラントゥーリズモと、スーパーオープンスポーツカーとして注目を集めるMC20チェロを展示。まずはその2台へ、オーナーたちの熱い視線が送られた。



その後、気の合うオーナー同士で歓談が弾む中、会場では何台かをピックアップする形でオーナーによる車両紹介へと移行。今回は60周年を迎えたクアトロポルテがテーマのひとつで、3、4、5、6代目のオーナーがそれぞれコメント。オーナーならではの愛に溢れた言葉が印象的だった。



その夜は、ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港でパーティが開催され、マセラティ・クラシケ認証プログラムのプレゼンテーションのため、イタリア本社から担当マネージャーが来日したほか、今、恐らく日本で最もモデナ界隈に精通している越湖会長による、クアトロポルテをテーマとしたアカデミーも開催された。





翌日は、駐車場を出発し都内をツーリング。行き先は何とイタリア大使館だ。写真のように公邸内にはぎっしりとマセラティが並び、ランチパーティが開催された。



そこでMCJから大使へ感謝状が送られ、逆に大使によるセレクションアワードでは、越湖会長所有のボーラと、藤田氏のミストラル・スパイダーが選出された。



マセラティは近年、グレカーレ、MC20、新型グラントゥーリズモと、評価の高いモデルを立て続けにリリースしていて、特にそれに先立ち登場したSUV、レヴァンテとグレカーレが牽引する形で、販売台数を伸ばしている。



駐車場に並んだマセラティたちを見ていると、古くは3500GTあたりから、最新のグラントゥーリズモまで、世代が違っても、気品のあるイタリアンスポーツカーという流れはちゃんと受け継いでいて、不思議と1本の線で繋がっているように感じられる。



今回、クラブ内でクラシックモデルのオーナーが変わったという話や、6代目クアトロポルテを最近購入してこれからも乗り続けたいという比較的若いオーナーの話などを聞き、こうして日本でのマセラティは、MCJを起点として今後も受け継がれ、語り継がれていくのであろうと感じたのであった。今後、フォルゴーレ(BEV)が加わっても、それは変わらない気がするのである。




文:平井大介 写真:平井大介、マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン
Words: Daisuke HIRAI Photography: Daisuke HIRAI, Maserati Club of Japan

平井大介

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