BMW 320iコンバーチブルのフロントパネルを修理|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Robert Hefferon

『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は衝突事故でフロントが損傷してしまった1989年BMW 320iコンバーチブルの修理にまつわる話をグレン・ワディントンがお届けする。



私たちは1週間で500マイル以上を走破した。もう何カ月もの間、このBMWはほとんど道路を走っていなかったことを考えると、信じられないことだ。フロントバンパーとその他いくつかの関連部品が損傷してしまった衝突事故の後、このBMWはノーザンプトンシャーの自宅からほど近く、ルートA45の印象的なカーブの近くのアールズ・バートンにあるクラシックカー修復のスペシャリスト、プロラインに入庫していたのだ。

私の車は2台ともピーター・ベスト保険に加入しており、プロラインの創設者で取締役のガレス・ジョーンズが提示した見積もりは、査定員によって承認された。部品は地元のBMWメインディーラーを通じて注文したが、主にドイツから取り寄せる必要があった。修理は順調に進み、先日納車の電話をもらった。よし、ドライブの口実ができた。

写真でわかるように、修理作業はかなり徹底したものだった。単にフロントバンパーを外して新しいものを取り付けただけではない。グリルとフロントナンバープレートだけは無傷で残ったが、バンパーの後ろのパネルは折れ曲がってしまっていたのだ。



ボンネットのチリの不揃いは、パネルが真っ直ぐでないことを示唆し、運転席側のフロントウイングはヘッドランプの近くに押し込まれてしまっていた。バンパーだけでなく、運転席側のウインカーレンズ、インナー(メインビーム)ヘッドランプ、フォグランプもすべて新しいものが必要だった。フォグランプはラッキーなことに無傷だったが…

しかし幸いにも、運転席側のウィングとボンネット・マウントの取り付けボルトを緩めるだけで、パーツは簡単に元の位置に収まった。とはいえ、新しいペイントを施さなければならなかったので、数週間前に明らかになったことをガレスに伝え、塗装を依頼した。実は、助手席側のホイールアーチの内側リップの塗装に亀裂が入り始め、小さな変色部分から腐食が始まっていることがわかったのだ。ガレスは両方のフロントウイングを研磨し、錆の兆候を消し去ってくれた。

そして、フロントエンドの再塗装に取り掛かった。ガレスはアトランティスブルーのダイレクトグロス2液混合塗料を調達し、塗装技術者のポール・ドライバーが両ウィング、フロントバランス、ボンネットを手際よく塗装した。



MoT(イギリスの車検)の期限に間に合うだろうか?ボディワークと塗装は、ガレスが予想していた2週間以内にうまく仕上がった。これならまだ余裕はあるなと思っていたのだが、間違ったヘッドランプが送られてきたことが判明した。すぐに代替品が発送され再び組み立てたのだが、予定日を4日も過ぎてしまっていた。

しかし慌てることはない。地元のテンプルトン・ガレージに電話したら、すぐに予約を入れてくれたのだ。そのおかげで自分でBMWをガレスのところに取りに行って、すぐにテンプルトンに預けることができた。それにしても、ガレスから納車された時ははっきり言って、言葉を失った。あの超ストレートなチリはBMWの生産ラインが製造したときのままに復元されているし、塗装は完璧で、色も文句なくマッチしている。車を受け取った日、塗装工場にはベントレーがあった。昨年秋、アメリカのロードアイランド州で開催された有名なコンクールで優勝したのは伊達じゃなく、とてもきれいだった。やはりさすがである。



肝心のMoTだが、このピカピカの塗装と輝く新品のバンパーの下に、検査に引っかかるようなものが潜んでいるだろうか?答えはNo!MoTをパスしたのだ。

その後1週間は晴天に恵まれ、サウスエンド・オン・シーまで快適なクルーズを楽しみ、アバルト・ザガートをドライブし、父の80歳の誕生日ランチのためにピークディストリクトまで家族で出かけたりもした。もちろん、屋根を開けてね。

Photo: Robert Hefferon


文:Glen Waddington

Glen Waddington

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