ポルシェ新型パナメーラ海外試乗記|未体験の乗り味を実現した、驚きのサスペンション

Porsche AG



そのすごさは文字で説明するより、これを見てもらったほうがわかりやすい。デモ用にスマートフォンの動きと連動するようになっている。ちなみに乗降性を高めるために、ドアを開けると瞬時に車高が5.5cm跳ね上がり、ドアを閉めれば、スンと下がる。



波板の上を走るテストでも映像を見れば違いは一目瞭然。スタンダードサスペンションでは後半にいくほど車体の揺れがおさまらず、大きくなることがわかる。アクティブサスは車内にいても何事もないように走る。



標準のエアサスだって十分なのに、なぜこれほどまでに凝ったサスペンションをつくったのか開発者に尋ねたところ、より快適性を高めるためにはスタビライザーをなくして、四輪を独立して制御する必要があったと話す。そのために7年の歳月をかけてこのサスペンションシステムを完成させたという。

開発者はパナメーラのことを、“ラグジュアリィスポーツカー”と呼んでいたが、なるほどこれほどコンフォートとスポーツの性能の振り幅をもったサルーンは他にない、素晴らしいグランドツーリングカーと言えるものだ。


文:藤野太一 写真:ポルシェAG
Words: Taichi FUJINO Photography: Porsche AG

藤野太一

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