今年もカウンタックが一堂に!第15回全国カウンタックミーティング、開催

Tadakazu TSUJII

恒例の全国カウンタックミーティングが今年も10月に開催された。15回目を迎えた2024年の会場として選ばれたのは愛知県の伊良湖町。渥美半島の最南端に位置する、海に面したリゾート地だ。2003年の初開催以来、オーシャンビューの地での開催は今回が初めてとのこと。

毎年およそ30台以上が集まるこのミーティング。今年の参加台数は22台とやや少なめではあったが、初参加者を含めて全国各地からカウンタックLP400、LP400S、LP500S、5000QV、アニバーサリーが集まった。いちばん遠方からの参加はなんと鹿児島から。フェリー+自走での来場だ。



ミーティング自体も大きな楽しみだが、その前からすでにイベントは始まっているも同然。1年かけて修理をしたにもかかわらず漏電バッテリー上がりで参加を一度は断念するが、幸いにも復活した車。オルタネーター不調で数日前にローター交換がギリギリ間に合った車など、少なからずハプニングが発生するのもある程度は想定内。そんな状態もイベントの一部として、カウンタック仲間で情報交換をしながら結束を深めて励まし合い、当日を迎えるのだ。

当日は、関東組と関西&中部組それぞれが途中のサービスエリアで合流しながらツーリングをして会場へと向かう。サービスエリアでの休憩中にセルが回らないトラブルに見舞われた車もあったが、何とか復活し、仲間が待つ目的地へたどり着くことかできた。

集合時間になると続々と車両が到着する。ホテルの駐車場が次第にカウンタックで埋め尽くされていく様子は、傍で見ているだけでもワクワクする。オーナーも皆同じ気持ちなのだろう。居並ぶカウンタックは何よりの肴。お互いの車を眺めながら、久しぶりの再会に話は尽きない様子だった。











1日目はあいにくの雨だったが、2日目は天気に恵まれた秋晴れとなった。朝、ホテルエントランスで見かけたのは、カウンタックの洗車シーン。海沿いに駐車していたため、夜間の強風で車に潮がかかってしまったのだ。何人ものオーナーが次々と愛車を洗い、丁寧に拭き上げていく姿からは車への愛情が感じられて、とても清々しい光景だった。







このミーティングは、基本的にはカウンタックでの参加が必須条件だが、修理中やレストア中の人は足車での参加も可。そう、ここはカウンタックという「車」が集まる場であると同時に、カウンタックを所有する「人」が集まる場。彼らにとって、カウンタックを通じて得た仲間は何物にも代えがたい宝であると皆が口を揃える。







2日間のカウンタックミーティングを通して感じたのは、仲間と会う時間の大切さ。何かとデジタルでドライなこの時代に、ちょっと昭和っぽいかもしれないけれど、そしてちょっと暑苦しいかもしれないけれど、リアルに仲間と集まって楽しい時間を共にすることこそが、変わらない価値なのだと思う。



鹿児島へと戻るフェリーにて。仲間との時間を思い出しながら、記念品のタンブラーで飲む酒の味は格別だ。夕陽に向かって乾杯!(Photo: T. T.氏提供)


文:オクタン日本版編集部 写真:辻井忠一、オクタン日本版編集部
Words: Octane Japan Photography: Tadakazu TSUJII, Octane Japan

オクタン日本版編集部

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