マクラーレン"ロングテール"誕生の裏にある1人の男の夢とは?

2019年1月16日、12億ポンド規模のTrack25ビジネスプランに基づく3車種目の新モデルである、マクラーレン 600LT スパイダーの詳細が初公開された。ロングテールの名が冠せられた5車種目のマシンだ。パワーの増大、軽量化、エアロダイナミクスの最適化、サーキット指向のダイナミクス、期間限定生産といった、マクラーレン・ロングテールの哲学をすべて体現している。



マクラーレンの哲学とはどこから始まったのであろうか。1937年8月30日、ニュージーランドにブルース・マクラーレンという1人の人物が生まれた。幼少期に病気を患い、脚に後遺症を抱えながらも彼はレースを好み、15歳という若さでヒルクライムに初出場したのだ。1958年にF1デビューを果たし、1959年にはアメリカGPで初優勝をおさめている。そして、1963年に"ブルースマクラーレン・モーターレーシング"を設立し、1966年より、自身で製作したマシン、つまりマクラーレンで参戦をはじめた。その後も、マクラーレンのロードゴーイングカーを造ることを目標としながらマシンの開発を進めていたが、1970年にマシンのテスト走行中の事故により32歳という若さでこの世を去った。


初参戦のヒルクライム


ブルースはこのM8Dテスト走行中に命を落とした。

彼の目標を果たすべく、1995年に誕生したのがマクラーレンF1だ。ル・マン24時間初出場で総合優勝を獲得したF1 GTRであったが、空力を改善する大きな課題があった。そして、1997年に10台のみ誕生したのがロングテールモデルの"F1 GTR 1997" だ。ダウンフォースを強化するためフロントとテールエンドを長く、エンジン吸気エアインテークはルーフの流れに沿って気流を送るタイプのものから、吸気効率をあげるためシュノーケル型に変更された。このモデルは、1997年のFIA GTカテゴリーにおいて11戦5勝を収めている。

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