『ベストの中のベスト』世界基準で選ばれたクラシックカーの正体は?

クラシックカーに与えられる賞の中でも名誉あるペニンシュラ・クラシックスの"Best Of Best"に、1937年 アルファ・ロメオ 8C 2900B ベルリネッタが選ばれた。8台の"Best of Show"の中でも最も美しい1台に与えられる賞が"Best Of Best"である。2019年度はパリで開催されたこの企画は、アメリアイランドコンクールデレガンス、キャバリーのクラシックス、コンコルソデレガンツァヴィラデステ、コンクールオブエレガンス、グッドウッドカルチェスタイルルグゼコンクールデレガンス、ペブルビーチコンクールデレガンス、クエイルモータースポーツギャザリング、サロンプリベの世界で指折りのコンクールでベストに選ばれたクラシックカーの中から更に「The Best Of Best」を審査するというもの。

"このアルファ・ロメオは、賞を作るにあたって私たちに影響を与えた1台です。" "毎年このアワードを開催することで、車を愛する人々に美しいデザインとエンジニアを改めて見ていただくことができ、誇りに思います"と、"ペニンシュラ・クラシックス Best of Best"の共同設立者であるウィリアム・E・コナーは言う。




ロサンゼルスに住むシドリック夫婦によって所有されている車であり、夫のデイビッドは"熱心な車コレクターとして、所有するうちの2台が授賞したことを嬉しく思います。妻ジニーと私の情熱が形となった結果でしょう。私たち2人にとって素晴らしい瞬間です"と語っている。



アルファ・ロメオ 8C 2900は、ミッレミリアに出場するレースカーとしてデザインされ、1935年~1938年、1947年と勝利を獲得している。ミッレミリア以外にも、様々な競技に出場し、最も速いグランドツーリングカーと言われていた。

カロッツェリア トゥーリングは、1925年にライトウェイトのフレームを作っていたチャールズ・ワイマンの技術を使用するライセンスを獲得し、後に"スーパーレッジェーラ"を生み出した。シャシーナンバー #412020は、現代でも受け継がれている"スーパーレッジェーラ"のはじまりの1台だ。



審査員には、XP87 コルベット・スティングレイ プロトタイプをデザインしたピーター・ブロック、グッドウッドの所有者であるリッチモンド&ゴードン伯爵や世界的ファッションデザイナーであるラルフローレン、FIAの会長を務めるジャン・トッドが名を連ねている。そして、日本からは世界的カーデザイナーである中村史郎氏も出席した。


審査員一覧
Anne Asensio / Chris Bangle / Peter Brock / Ian Cullum / Ian Cameron / Luc Donckerwolke / The Duke of Richimond and Gordon / Fabio Filippini / Henry Fprd Ⅲ / Laurence Graff, OBE / HRH Prince Michael of Kent, GCVO / Ralph Lauren / Jay Leno / Flavio Manzoni / Peter Marino / Nick Mason / Francois Melcion / Gordon Murray / Shiro Nakamura / Ken Okuyama / Rana Manvendra Singh / Adolfo Orsi, Jr / Ratan Tata, GBE / Jea Todt / Gorden Wagener / Edward Welburn

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