夢の通勤マシン?│価値があがるBMW 3.0CSL

silverstone auctions

BMW 3.0CSLの評価が高くなっている。一部の1970年代ホモロゲーション・スペシャルのように(カレラ2.7 RSがその代表)、異常なまでの値段にまで跳ね上がったわけではないが、価格は徐々に上がり続け、毎日の足に使って楽しみづらいところまできている。

だが、この3.0CSL(シャシーナン
バー2285009)を手放すことにしたオーナーは、それを7年間にわたって日常の足
に使っていた。その間、問題は一度も起きなかったという。2002年に二人目のオーナーから入手すると基本的な整備を終え、すぐ日常的に使い始めた。

その後2010年にフルレストアを行い、
素晴らしいコンディションでオークションに出品された。走行距離は6万4000マイルに留まる。

イギリスに輸入されたわずか500台の右ハンドルモデル、しかも3万ポンドを費やしてレストアしたばかりとなれば、これ目当てのコレクターが会場になったシルバーストンに詰めかけるのも当然だ。5万8500ポンドと評価された車だから、新オーナーは温度・湿度管理の行き届いたガレージにすぐ仕舞い込んでしまうのだろう。

それでも、この車
には、ベッドタウンにある閑静な住宅街の車寄せが似合うような気がしてならない。高速道路を行く退屈な通勤時間が活気溢れるものになるだろう。

編集翻訳:伊東 和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation: Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:東屋 彦丸 Translation: Hicomaru AZUMAYA Words and photography: Mark Dixon

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