クリエイティブ活動とポルシェの関り│ダス・トレッフェンに潜入

Porsche AG



ニュージーランドの小さな町、トワイゼルで幼少期を過ごした後、ジェフリーは南東に位置するクライストチャーチにある大学に進学したが、自動車への気持ちは常に彼の中にあった。しかし、就職を機にオーストラリア・メルボルン、そしてニューヨークに移りニューヨーク・タイムズ誌や、他いくつかのファッション誌でキャリアを重ねていく中で、彼は自分の車を所有することだけでなく、車の運転を何年もしていないことに気づいてしまった。

ナイキのシニア・クリエイティブ・ディレクターとして就任した後、ジェフリーはアメリカ・オレゴン州に拠点を移した。ガレージ付きの家に住み、彼はそこで失われた年月を埋めようとしたのである。

「当時は1963年のカルマンギアを所有していましたが、初期のフォルクスワーゲンのショーなどに参加した際に、914や356など、初期型のポルシェの魅力に気付きました」それをきっかけに、彼はオレゴン州のポルシェのコミュニティに所属することになり、911SCの購入、レストアを施すまでに至ったという。それから4年、仕事とは別に、ジェフリーは車のスケッチを始め、ポルシェの歴史に沿ったアートワークを、オンライン上で公開するようになった。それをきっかけに、ポルシェ・アジア・パシフィックは彼をこの4度目のダス・トレッフェンのグラフィックを依頼することになったのだ。



「幸いにもインターネットやソーシャルメディアのおかげで、わたしはグローバルなコミュニティと接触することができました。車は本当に生き生きとした大胆な芸術作品です。それを題材に、新たな芸術を生み出したいと思ったのです」とジェフリーは語る。

結果的に、彼の作品の周りには写真を撮るための列ができるほどになっていた。ダス・トレッフェンで表明されたポルシェの魂は、フル電動スポーツカーとして新たに誕生したタイカンの登場によって、さらに燃え上がった。今回タイカンがバンコクで披露されるのは初めてのことであったが、古くからのポルシェ・エンスージアスト達だけでなく、若い世代の注目も集めている。

そして、地元のポルシェ・エンスージアストだけでなく、中東や欧米、さらには日本からのビジターにとっても、ダス・トレッフェンは非常に大きな存在となりつつある。「アメリカに戻ったら、すぐに周りの仲間たちにダス・トレッフェンの魅力を伝えるつもりです。これは、参加しなければならないイベントである、とね。正直、SNSに写真を投稿して以来、わたしの携帯は鳴りやんでいません。『どこにいるの?そこはアメリカではないわね。』というコメントが殺到しているのです。わたしがタイだ、と返事をすると、それは彼らにはまったく想像していなかったことなので、大きな発見があるのです。素晴らしいでしょう?」

オクタン日本版編集部

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