スリル満点のドライブを楽しめる!パイオニアとして再評価されている車

RM Sotheby's

1930年代半ばにこの車のデザインをアメリカのメーカーに提出したとしたら、拒否されていたであろう一台がある。しかし、デザイナー ハンス・レドウィンカは、チェコスロバキアで最も著名な自動車メーカーであるタトラに雇われ、独自の道を歩み、その過程で型を破ることができたのであった。

1936年に導入されたT87は、レドウィンカが1920年代初頭に開発を開始した設計の最終結果だった。それは、スイングアクスル式サスペンションを備えた短いシャシー上にモノコック構造を使用して構築されたボディを特徴とし、空冷90度V型8気筒エンジンをリアに搭載していた。その結果、頑丈で、静かで、広々として、快適で、時速100マイルまで走ることができる素晴らしい車が完成した。1930年代後半に製作された同様の車はなかった。



T87の生産は1950年まで続いた。現在、このモデルは高度なエンジニアリングとデザインの前衛的なパイオニアとして、大きな名声を得ており、いくつかの美術館でも展示されてきている。

10月に開催されるオークションに出品されるタトラは後期モデルであり、T603モデルで使用されているものより大きくパワフルな2.5リッター V型8気筒エンジンを備えている。2000年にスロバキアで発見され、その後、クイーンズランド州ブリスベンのスリーピングビューティーズでコンクールコンディションまでレストアが施され、オーストラリアのコレクターが購入した。



これはこのコレクションの中で最も興味深い自動車のひとつであり、現代の道路でそれを運転したり乗ったりすることはスリル満点の経験となるだろう。真のエンスージアストに手に入れていただきたい車である。

推定落札額は、30万~40万ドル(約3157万円~4209万円)となっている。

オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事