現代にも続く系譜「ベイビー・ランボ」が息を吹き返した!

Photography:Max Serra/Lamborghini



キーを捻る。すぐさまV8エンジンが目覚めた。まるで素晴らしいサウンドトラックに包み込まれたかのようだ。12気筒よりも明らかに低い周波数で、フェラーリ308のV8よりもいっそう低く響き渡るサウンドを奏でている。クラッチペダルはさほど重くない。むしろスロットルリンケージの反応に右足を集中させることに神経を使う。同様に、変速にもそれなりの力仕事ではあるけれども、ギアチェンジそのものは難しくなかった。
 
容易に想像できるだろうが、バランスのいいシャシーのおかげで、ワインディングロードこそがウラッコにとっての晴れの舞台である。速度を増すにつれステアリングは軽くなり、そのうち妙なドライビングポジションにも慣れてしまう。
 


エンジンの特性は回転数によって異なっていた。これくらいの排気量のV8エンジンなら大抵そうだと思うが、3500rpm 以下ではレスポンスもだるく、正直にいってさほど印象的なエンジンではない。けれども、そこから6000rpmまでは"とことんエネルギッシュ"だった。ブレーキも印象的で、よく利くしコントロールもしやすい。さほど乗られていないウラッコはたいてい、こんな暑い日に撮影のためとはいえチョコチョコ動かされたりするとすぐに不平不満を顕にするものだが、この車は温度管理も含めて最後まで完璧を貫いた。
 
1974年のトリノ・ショーにて、ランボルギーニは3リッターのDOHCエンジンを積んでパワーアップしたP300と、イタリア市場での租税対策仕様となる2ℓのP200を発表する。結局ウラッコは1979年まで生産されたものの、総生産台数は776台に留まった。後に、シルエット、そしてジャルパがウラッコをベースに開発される。その後、しばらく"ベイビー・ランボ" は中断したわけだが、2004年にV10エンジンをミッドに積むガヤルドが登場すると一躍、ブランドの主力モデルとなった。そしてその系譜を継いでいるのが最新モデルのウラカンというわけだ。

編集翻訳:西川 淳 Transcreation:Jun NISHIKAWA Words:Massimo Delbò Photography:Max Serra/Lamborghini

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