雨の日には除菌消臭装置をつけて│発売されたばかりのケンウッドの低濃度オゾン発生器を試す



今回はヨメさん用の2009年ルノーカングーで試すことにした。12年落ちとはいえ、カングーにも消臭メソッドは実践している。先日もフロアマットを洗ったばかりだ。しかし、わが家の次男坊(11歳)は乗るたびに臭いが気になるといって窓を開けたがる。たぶん内装部品に使われている樹脂か接着剤の臭いだろう。これは消臭剤で消すのは難しい。フランス車贔屓の筆者からしたら新車の時からしていたフランス車らしいと臭いだと思うのだが、次男は気にいらないようだ。そのくせ、コンビニのチキン唐揚げが大好物で出掛けるたびに車内で食べやがる。自分はそちらの臭いの方が気になる。

製品自体は思ったよりもコンパクトで、付属品もDC12V/24V電源(シガー)ソケットに差し込むプラグとUSBケーブル、設置用の両面接着テープだけ。ちなみに充電機能はなく、電源スイッチもない。エンジンをかけている時は電源ソケット、もしくはUSBポートから、エンジンを切っている時(=電源ソケットなどが通電していない時)はソーラーパネルからの電力で運転する。

電源ソケットからの運転時がもっとも出力が高く(といってもファンレスなので5Wに過ぎない)、ソーラー駆動時は出力を絞るためなのか小さなグリーンのパイロットランプは点灯するものの、ブルーのお洒落なイルミネーションは点かない。よく考えてみたらソーラー駆動時は車内に人がいない前提だからイルミはいらないのか(笑)。



設置場所はソーラー運転のことを考えると駐車時に日が当たる場所、2BOXのカングーの場合は助手席のダッシュボードが良いだろう。セダンであればリアシート後方トレイも候補になる。ダッシュボードへの設置の際にはエアバッグの作動を妨げないように注意が必要だ。カングーの場合は前面パネルから展開するタイプなので上部であれば問題はなさそうだ。



最近の車は助手席側ダッシュボード上部からエアバッグが展開するものも多い。高品質な内装部材が使われているとその切れ目が巧みに隠され分かりにくい。どこから展開するのかはメーカーHPや取扱説明書にも詳しく出ていないこともある。実はもう1台の愛車・CX-8がそうだった。マツダの広報に聞いてこの辺だと検討をつけてダッシュボードをじっくり見てもよくわからなかった。マツダの内装クオリティの高さはさすがだ(笑)。そういった場合は自動車アセスメント(JNCAP)を実施している独立行政法人・日本事故対策機構(NASVA)の衝突試験の映像をチェックしてみよう。



電源プラグからのコードを本体に差し込むと運転開始だ。薄いブルーのイルミと小さなグリーンのインジケータが点灯することで動いているのはわかるけれど、耳を澄ましてもファンレスなので運転音は聞こえない。

設置当日はちょうど雨だったので窓を閉めたまま1時間ほどドライブをしてみた。前述のようにファンレスであるが、この製品の特徴である多重リング式コロナ放電は強いイオン風を発生させ、一般的なものに比べて5倍のイオン風に乗って低濃度オゾンとマイナスイオンを車内に届けているはずだ。なんとなく気分が良いのはマイナスイオンのおかげだろうか。

文:馬弓良輔  写真:芳賀元昌、オクタン日本版編集部  Words:Yoshisuke MAYUMI Photography: Gensho HAGA、Octane Japan

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