霧雨降りしきる中で艶めくクラシックカー|フランス最大級の旧車クラブミーティングを訪れて

Tomonari SAKURAI

モンレリサーキットでのイベントが終わり、冬時間になったフランス。朝、少し日の出が早くなったけどそれでも8時ちょっと前。日の入りは17時30分ごろ。太陽が恋しい季節だ。

11月初めての日曜。パリの東方ヴァンセンヌ城ではパリ横断を主催するフランス最大級のヴァンセンヌ・旧車クラブの定例ミーティングが開かれた。日が変わったあたりからしとしとと降り始めた雨は朝になっても止まず。雨ではあまり車は集まらないだろうな。そんな想いで出かけてみた。

そういえば11月9日には大統領の特別放送が予定されている。日本では感染者が極端に減っているようだがここフランスでは再び1日の感染者が1万人を超えるようになっているらしい。再び外出禁止令が出てしまったら、イベントどころではなくなってしまうので、今回は雨であろうとイベントに出かけてみた次第。

ヴァンネンヌ城は修復を終えてその堂々たる姿を現した。教会も備えた立派なお城である。

会場でも霧雨が降り続いている。それでもお城の前にはテントが設置されクラブの主催者が準備万端でスタンバイ。しかしやはり参加台数は少なめ。当然ながらオートバイの数は激減している。先週モンレリを走っていたファセル・ヴェガは、今週末はこちらに参加している。以前シトロエン100周年のムックに登場していただいたトラクション・アヴァンのコレクター、パトリックさんとも挨拶をかわした。

“続々”というより、“ぽつりぽつり”と参加台数は増えてきた。降りしきる霧雨はピカピカにレストアされたクラシックカーの艶をさらに増しているかのようだ。会場を見て回ると、ブルーとイエローのツートン、ルノー・セタフェットを発見。60〜70年代に商用のバンとして活躍したモデルだ。オーナーと話しをすると荷台を改造しキャンピングカーにしたのだという。流しやコンロを備えている。仕事を終えてからコツコツと作り上げていったそうだ。

キャンピングカーとなったルノー・セタフェットとオーナー。

車内とは思えない作り。ルノー・セタフェットのキャンピングカー仕様。

2CVに人だかりが。フランスで2CVなどめずらしいわけでもない。それでも人が集まっている。近づいてみると100%エレクトリックと書かれている。こちらも個人のカスタムで電動モデルにしたというものだ。車用の大容量のバッテリーを使用。フル充電で50kmちょっとは走るという。旧車を電動カーにしてしまうのは何とももったいない気もするが、あと数年でパリ市内は電動カーしか走行できなくなる。ハイブリッドも閉め出されるという世の中だ。愛車と一緒に走りたいとなるとこういった選択も出てくるのかもしれない。

電動化された2CV。

電動2CVの心臓部。

バッテリーは4個。これで50kmちょっと走る。

少ない2輪の参加車両の中で、自転車バイクのモビレットのカスタムを発見。銅のような塗装をしたカスタムはどこかスチームパンク的なイメージ。それに目を奪われて見逃してしまいそうな1台が、このモビレットとスーパー7の間にこっそりと置かれたモンキーCZ100である。

1960年代から70年代に流行したモトベカンのAV42をコッパー仕様にカスタム。その後には…

モビレットの後に隠れていたのはホンダ・モンキーCZ100じゃないか!

シートに水が染みこまないようにカバーされちゃってるから余計隠れてしまっている。

といった具合に雨で参加車両が少なかったおかげでじっくりと眺めることができ、新しい発見があった今回のミーティング。冬が始まるパリでも旧車はまだまだ熱いのだ。


写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

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