ペブルビーチ・コンクールデレガンスにてデビューを飾ったkode57ベルリネッタとは?

Shinichi EKKO



kode57製造の経験を踏まえ、シャーシも新規開発が行われ、ダッシュボードなどのインテリアもリニューアルされているから、単なるクローズド・バージョンというよりも全くのニューモデルと言って良いかもしれない。kode57の量産モデルとしてクオリティのブラッシュアップに努め完成したのが、このkode57ベルリネッタであり、彼らの生産拠点である山形ファクトリーにおける生産体制も整ったと奥山は胸を張る。



ロングノーズ・ショートデッキというオーセンティックでクラシカルな基本プロポーションをベースとし、そこにモダンでクリーンなディテイルをまとめるというkode57のコンセプトはこのベルリネッタでより完成度を高めたように感じる。バルケッタボディを持つkode57の醸し出すアグレッシブなイメージを壊すことなく、クリーンなクーペスタイルへと昇華させた。

フロントミッドマウントの ハイパワーV12 エンジンを受けとめるシャーシがより高剛性化されたことで、そのドライビング・プレジャーはより高いものとなった。さらに注目すべきは6速マニュアル・トランスミッションの搭載が可能となったこと。ほとんどの現行モデルがツーペダルとなっている現在、これも注目すべきポイントだ。



さて、今回、このkode57ベルリネッタが北米ペブルビーチ・コンクールデレガンスの”コンセプトローン”にてデビューを飾った。ちなみに世界最高峰のコンクールデレガンスであるペブルビーチのコンセプトローンは世界のメジャー・メーカーがニューモデルやコンセプトカーのワールドプレミアを行う場として大きな注目を集めている。



さらに通常はクラシック・カーのみが参加するツアー・ド・エレガンスにkode57ベルリネッタはコンセプトローン参加車両として史上初の参加を果たした。この後のスケジュールとしては、北米の代表的自動車博物館であるピーターセン・ミュージアムでの特別招待展示が予定されている。

また、既に先行受注を受けている顧客向けモデルは年内にデリバリーがスタートし、現在は北米や日本からの受注を受けている段階であるという。精力的な活動を行っているKen Okuyama Carsには要注目だ。


kode57 Berlinetta
Length:4650mm
Width:2080mm
Height:1175mm
Wheelbase:2750mm
Front tread:1765mm Rear tread:1720mm
Gross vehicle weight:1650Kg
Engine:V12
Displacement:5999cc
Bore Stroke:92.0 75.2mm
Maximum power:620PS/7600rpm
Maximum torque:608Nm/5600rpm
Transmission type:6-speed semi-AT
Suspension type:Double wishbone, Front hydraulic lift system,,coaxial spring/telescopic damper
Brake type:Front carbon ventilated disk, 6pot caliper,Rear carbon ventilated disk, 4pot caliper
Wheel:Front 9.5J×21,Rear 12J×22
Tire Size:Front 275/25ZR21,Rear 335/25ZR22


文・写真:越湖信一 Words and Photography: Shinichi EKKO

文・写真:越湖信一

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