ポルシェボクスターのオーディオを快適仕様に|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Jordan Butters

『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は、普段は簡単なメンテンナンスしかしないグレン・ワディントンが、愛車1999年ボクスターのオーディオ改変に着手した話をお届けする。



オイル交換は、何度かやったことがある。ある日、ヘインズのマニュアルとソケットセットを何個か準備して、古いBMW 2002からボロボロのスターターモーターを取り外したことがある。それを修理屋に持って行って、再び取り付けた。すべて自力でやったのだ!

とはいえ、もっと深刻な自動車整備に関しては、普段の私は自力でやることはせず、放っておく傾向がある。仕上げたと思いきや、なぜかパーツが余っていて途方に暮れることも多い。何よりポルシェ・ボクスターの修理は、やり方を間違ってしまうと、元に戻すのに高額な費用がかかることがある。

それでも、オーディオに少し手を加えることくらいなら、私にもできるはずだ。私のボクスターのセンターダッシュには、純正でポルシェのロゴ付きの、ベッカー社製CDR-22ヘッドユニットが誇らしげに装備されている。屋根を開けて高速道路を走っても、周囲の騒音を軽く打ち消すことができるほどの素晴らしい音質なのだが、再生できるのはFMかCDだけだ。でも、移動中に携帯電話に繋げれば、自分のプレイリストを楽しんだり、新しい曲をストリーミング再生したり、インターネットのラジオにアクセスしたりすることができるはずだ。

そして、それができることが判明した。ヘッドユニットは、トランクのCDマルチチェンジャーに配線されている。eBayで探してみたところ、同じスロットに差し込める3.5mmジャックのコードを見つけた(しかもたったの10ポンド!)。そして、充電式のブルートゥース用アダプターを接続した。





ラジオ部分を取り外すビスに適合するキーを手に、私は作業に取りかかった。ヘッドユニットはとても簡単に外れたので、どのプラグがCDチェンジャーのケーブルのものかが分かった。それを外してからコードを差し込んで、ケーブルをダッシュの背面に通してから取り出した。そして、ソースキーのAUX機能を有効にした。ディスプレイが消えるまでボタンを押し続け、チューニングノブを回すと「AUX」が表示される。今のところ順調だ。ラジオの表示が赤色になったので、これはAUXモードだ。携帯電話をアダプターにペアリングしてみた…。すると、クリアなステレオで私のプレイリストの曲が流れはじめた!成功だ!余った部品も見当たらない!



あとは、ヘッドユニットをスライドさせてダッシュボードに戻すだけだ。だがそこで、いかにも私らしいことが起きてしまった。簡単に言うと、ヘッドユニットを戻そうとがんばり過ぎた結果、ラジオスイッチが入らなくなってしまったのだ。12Vのライターソケットもダメになってしまった。擦れた際に、ヒューズをいくつか飛ばしてしまったようだ。きちんと修理するまでは音が出ない。やはりプロに頼むしかないか…

プロといえば、以前に友人のスチュアート・テンプルトン(templetonsgarage.co.uk)の店で整備と車検を受けたことがある。何も問題がなかったわけではなく、フロントのブレンボ製ディスクとパッド(これは妥当)だけでなく、リアのサスペンションアームまでも新品に交換した。それに、純正のピボット・ブッシュが摩耗していたので、全体を交換する必要があった。ポルシェ社はこれを消耗品と考えているようだ。

とにかく、これですべてが解決し、この車は本当に素晴らしいと感じる。もちろんエグゾーストサウンドも最高だ。車内で音楽が聴けない今、聞くことができるサウンドトラックはエグゾースト音だけなのでちょうどいい。

文:Glen Waddington

Glen Waddington

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