ジェームズ・ボンドばりの体験付き!ダニエル・クレイグ本人がトライアンフ2台をチャリティオークションに出品

Bonhams

2024年10月12日と13日にスタッフォードシャー(英国)で開催される「クラシックモーターサイクル・メカニクスショー」と併催されるボナムスのオークションには、新旧さまざまなバイクが出品されている。出品されているバイクの2台はチャリティで、落札金額は海難救助を行う「英国王立救命艇協会(RNLI)」に全額寄付される。



この2台というのは第25作となるジェームズ・ボンド映画「007/No Time To Die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)」(2021年公開)に登場した「トライアンフ・スクランブラー1200」と「トライアンフ・タイガー900」にインスピレーションを受けたこれらのボンド・エディション。各250台限定で発売日に完売した希少なバイクである。気になる出品者は…、ジェームズ・ボンド本人、俳優ダニエル・クレイグだ。





スクランブラー1200の3号車、タイガー900の1号車がダニエル・クレイグ所有車で、バイクのサイドに本人の直筆サインが入れられる。そのほかダニエル・クレイグ名義で登録されていた車両でイギリスの車検証に相当する「V5C」書類も付属するほか、ダニエル・クレイグとトライアンフ・モーターサイクル社のCEOであるニック・ブルーアによる“真正証明書”なるものも付帯する。





RNLI設立200周年を記念し、ダニエル・クレイグのチャリティに賛同したトライアンフ・モーターサイクル社も一肌脱いでいる。

落札者にはウェールズの「トライアンフ・アドベンチャー・エクスペリエンス」という施設にて、ジェームズ・ボンドのスタントコーディネーターであるリー・モリソン、スタント・ダブルのポール・エドモンドソンとのライディング体験が含まれている。ジェームズ・ボンドばりのスタント走行を後席で体感させてもらえるのだろう。これはかなり貴重な体験と言える。

なぜダニエル・クレイグがRNLIへのチャリティにひと役買うかと言えば、幼少期にホイレイクのRNLI基地近所で育ったからだ。実際、RNLI乗組員と一緒に海に出たこともあるという。200年に渡って活動してきたRNLIが救助した延べ人数は14万6000人以上。要は故郷に錦を飾るようだものだろう。





そして、そんなダニエル・クレイグがトライアンフを寄付(間接的に)する、というのでトライアンフ・モーターサイクルも協力。もちろん、プロモーション的な意味合いも込められているだろうが、結果的にはウィン・ウィンである。実に美しいチャリティの姿、そのスマートさは、ジェームス・ボンドならではと言ったところか。

スクランブラー1200・ボンド・エディション、タイガー900ボンド・エディション、共に1万~2万ポンドの予想落札価格が掲げられている。あとは入札者による“スマートさ”が見ものだ。


文:古賀貴司(自動車王国) Words: Takashi KOGA (carkingdom)

古賀貴司(自動車王国)

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