イタリアのコモ湖畔で1929年から毎年開催されているConcorso d’Eleganza Villa d’Este(ヴィラデステにおけるコンクール)は、ヴィンテージカーの優雅なコンペティション。今年も5月下旬に開催された。
そこで披露された特別な車がこのロールスロイス・スウェップテイル(Sweptail)だ。古いヨットのコレクターでもあったクライアントの、特別なオーダーによって作成されたこのスウェップテイル。1920~30年代のヴィンテージ・ロールス・ロイスのデザインに加え、
スタイリングではフロントフェイスがよりゴージャスにモディファイされ、また、宇宙船のようにも見えるガラスルーフはリアエンドに向かって綺麗に絞り込まれている。ウッドがふんだんにあしらわれたインテリア。シャンパンフルートがセンターコンソールから電動で現れたり、帽子を置くスペースが用意されているあたりも愛嬌である。伝統の英国車らしく右ハンドルを採用。453bhpという適正な出力を発揮する6.6ℓエンジンを搭載している。
もしそれだけの長い期間と、およそ10億円をはるかに越える対価を楽しむことができるかたは、ここをチェックされることをお薦めしたい。
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