話題を呼んだ真っ赤なビッザリーニの秘蔵っ子

Bonhams

レトロモビルで毎年ボナムスが開催しているグラン・パレでのオークションで最も話題を呼んだのが、このド派手な1971年ビッザリーニ128 P プロトタイプだ。ジョット・ビッザリーニは、1969年にファクトリーを閉鎖すると、競技車両としてこのグラスファイバー製プロトタイプの開発に取り組み、1972年のトリノ・モーターショーで発表した。

ホイールベース87
インチ(2210mm )のチューブラーシャシーに、横置き1300 cc のフィアット4気筒エンジン、2基のウェバー製キャブレター、コロッティ製ギアボックスを組み合わせている。製造されたのは、写真の左ハンドルのプロトタイプと、右ハンドルのレーシングカー(トリノの国立自動車博物館に収蔵)の2台のみ。この車のボディは、後年ファクトリーで発見、修復されたものだ。5年前のルッソ&スティールのオークションでは7万7000ドルだった。今回は最低価格の設定がないものの、推定落札価格は16万~20万ポンド(約2352万円~2940万円)に上った。

このオークションにはほかにも、"彼と彼女"用、あるいは夏と冬用にできそうな2台のマセラティ・ミストラルが登場した。1台は1964年のスパイダーで、推定40万~49万ポンド(約5880万円~7203万円)であった。『Octane』が惹かれたのは、その4分の1 の推定価格が付いた1967年のクーペだ。オリジナルはブルーで、1967年2月の製造。マセラティ・クラシケの認定証が付属し、ミストラル・クーペで選択できた最大の排気量である4リッターの6気筒エンジンを搭載する。

また、地元パリっ子の心を捉えそうな1978年ルノー5 アルピーヌは、美品ながら推定9000~1万8000ポンド(約132万円~約265万円)と手頃だった。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo. ) Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation:Megumi KINOSHITA

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