エアロバティック同乗飛行体験記|ワールドチャンピオンと、大空へ。

Photography: BREITLING JAPAN, Takeshi TAKAGI (SIGNO), Katsunori KISHIDA



世界王者のこれからのビジョン


レッドブル・エアレース自体は2019年で幕を閉じたが、室屋選手が現在いちばん力を入れている活動は航空文化啓蒙活動(具体的にはエアショー活動)と未来創造活動(空ラボ)だ。近い将来のビジョンを問うと「(個人的には)競技活動を続けていくこと」。そして遠い未来のビジョン(5年、10年スパン)は「未来創造活動」。年齢を重ね、がむしゃらな時は少し過ぎて、次の世代を育成していくことに力を入れていきたいと考えるようになったのかと思い、そのように訊ねたところ「今でも、競技の時はいつもがむしゃらです」という。20年以上にわたり活動を続け、ワールドチャンピオンに上り詰めてもなお、新たな高みを目指してがむしゃらでひたむきに使命に立ち向かう姿は同世代としては刺激にもなり、心強くもある。



室屋選手と「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」


室屋選手にとっての「空」は「住処」だという。当然ながら航空界のイメージが強い室屋選手だが、オクタン編集部としては車とのエピソードも気になるところ。果たして「運転が好きで、草レースにも挑戦していました」「最長24時間耐久レースにも出たことがあります。その時は、中古の古いレースカーを買ってきたので、あちこち壊れて、レースの途中に部品を買いに行ったりしたので(24時間中)6時間くらいは止まっていたが、完走しました」というから、車も相当お好きだとお見受けした。

そんな室屋選手が、モータースポーツの最高峰で活躍する3人の“スクワッド”イベントに登場する。“それぞれの分野のトップで戦う3人がチームを組み、共通のミッションに挑戦する”というブライトリングのスクワッド・コンセプトから誕生した日本独自のチーム「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」。メンバーは室屋選手と、2017年インディ500の覇者である佐藤琢磨選手、MotoGPで活躍する中上貴晶選手の3名だ。この3名が一堂に集まるイベントが12月8日(日)に開催される。


このイベントは二部構成で、SESSION1の「レーサーズ・セッション」ではトップカテゴリーで世界と戦う3名が今シーズンを振り返り、戦いの舞台裏や世界へ挑む心境などを語る。SESSION2の「ドリーム・セッション」は、未来を担う子どもたちに向けて、夢の大切さ、夢の実現方法などをテーマに語るもので、レーサーへの質問や撮影会など子どもたちとの交流も予定しているとのことだ。入場は無料で、抽選による150組の招待制。エントリーは2019年11月20日(水)まで。詳しくは下記URLにてご確認いただきたい。
https://ja.breitling.co.jp/event/japan_racers_squad/index.php

取材協力:ブライトリング・ジャパン
https://www.breitling.co.jp/


Words: Octane Japan Photography: BREITLING JAPAN, Takeshi TAKAGI (SIGNO), Katsunori KISHIDA

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