特に希少価値の高い最初に造られたフェラーリ 365 GTS│適正な落札価格?

RM Sotheby's

製造わずか20台のスパイダーの中で最初に造られた1台。したがって、フェラーリのフロントエンジンV12モデルの中でも特に希少価値が高い。

また、ブリュッセル・モーターショーで展示されたヒストリーもある。最近、16カ月と50万ドルを費やして、写真で記録を取りながら丁寧にレストアされ、オリジナルの白の塗色と黒のインテリアに戻っている。ファクトリー製ハードトップや、工具袋(ツールロール)、ファクトリーの仕様書も付属する。


 
1960 年代、フェラーリでは275 GTS から330 GTSが生まれ、これが365 GTSに進化した。この3モデルには無数に差異があるものの、すべて同じテーマのバリエーションといえる。クーペバージョンの330 GTCと365 GTCは、そのスピードに加えて汎用性の高さでも知られている。長距離の高速ツーリングにも、近所の買い物にも使えるのだ。それはGTS バージョンも同じ。十分なサイズのトランクがあるので、ちょっとしたヨーロッパ横断旅行に出掛けるなら、最高の足になる。


 
この365 GTSはフェラーリ・クラシケの認定を受けているが、オリジナルのエンジンが損傷したため、クラシケから入手した別のエンジンに換装してある。落札額の220 万5000ドルは適切な結果といえそうだ。モントレーの数々のオークションで明らかになった通り、今やすっかり買い手市場である。この金額なら売り手は大いに満足すべきだろう。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo. ) 原文翻訳:木下 恵 Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation:Megumi KINOSHITA

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