想像よりはるかに快適?!平成生まれがモーガン 3ホイーラーに乗ってみた感想

Photography: Junichi OKUMURA



さて、その乗り心地は・・・。まずは、助手席に乗ってジャスティンさんに運転していただく。運転しているところを見ていても特に窮屈そうな感じはしない。さらにいえば、助手席は足をのばしてくつろぐことができるくらいに広い。天気の良い日にはハンモック代わりになるかも・・。振動は見た目通りといったところだろうか、写真を撮ろうとすればぶるぶる揺れて安定はしない。が、許容範囲レベルではある。

音についても、思っていたより静か。会話が困難になるくらいではないから問題ナシ。特に不便さも感じないため、会話に集中していれば3輪の車に乗っているとは忘れてしまう。さすが、ジャスティンさんは元ラリードライバーだったこともあり、スムーズに走る。

そして、いよいよ私にドライバーの番が。シートベルトをして、クラッチを踏んでスタートボタンを押すと、「ドドドド」とエンジン音が轟く。「クラッチあげてアクセルちょ~~~っと踏めば進むから」とジャスティンさん。本当だ。ぐるりと転回してみると、小回りが結構良い。ハンドルも軽い。いざ運転すると不安定かなあ、などと心配していたがそんなことはまったくない。



クラッチのミートポイントはだいぶ高い位置だと感じた(これは私がランチア・デルタに乗っているから思うのかもしれない)。慣れるまでには少し時間がかかったが、慣れると楽な車だと思う。ジャスティンさんも「慣れてきたね!」!と嬉しそう。



ウィンカーは、レバーを上にあげると右、下にさげると左。消したい時は(勝手に消えない)、出した方向と同じようにレバーを上げるか下げるかをするだけ。これはモーガンに共通する仕様とのことだが、車のウィンカーが勝手に消えるのが当たり前ではない身からしたら、これも慣れるとかなり便利。ミートポイントが近いからシフトチェンジもかなりしやすく、充分滑らかに走れる。ブレーキに関しても非常にダイレクトで、身体とシンクロしてくれる。「自分で操っている」という感覚を強く感じられる。



当たり前だが、慣れれば慣れるほど楽しい。山道を走ってみるのも良さそう。けれど、むしろ街乗りで天気の良い日にショッピングのアシにでも使いたい一台かもしれない。周りからの注目度は150%。ちょっとした(?)刺激が欲しい人にはぴったりの車だ。若者にもぜひ、一度乗ってみてもらいたい。

文:星野智子(オクタン日本版編集部) 写真:奥村純一

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