北へ、南へ、シトロエン2CVと30年│第5回 シトロエン2CVとVWビートル徹底比較(その3)



ビートルとは対照的に、パタンと頼りない音で閉まるドアの開け閉めを覚えたら、次は窓の開け閉めの授業の時間だ。2CVのフロントドアの窓は下げるのではなく、ロックを解除して中折れする窓の下側を上に押し上げ、ドア上部のロックに押し込む。上とか下とか分かりづらいので下の写真を参照されたい。







閉めるときは上方のロックを外し、程よい高さから手を離して勢いでロックさせる。手を離すポイントが高すぎると凄い音がして心臓に悪い。このウインドウキャッチャーと呼ばれるロックは見ての通りハリガネ状のバネが使われており非常に頼りない。そしてその印象通り、ロックするときにレバーを倒さずに使っているとよく折れてしまうので注意、もしくはスペア部品の用意をするべきだ。



ちなみに窓のロックの横にある方のハリガネは、窓を少しだけ開けたいときに使う。筆者は新車で2CVを購入したのだが「半開器」と呼ばれるこれは当時片側6000円のオプションだった。こちらも見ての通り非常に頼りない部品であり、知らない人が扱うと確実に曲げてしまうので事前レクチャーが必要だ。


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