走ることは 自分が何であるかを自覚すること│唐沢寿明氏にインタビュー

Special Thanks:GO! GO! Rally Exective Committee


 
自身をスーパーカー世代と称する。自然と車に憧れたし、格好いいものと思って育った。本格的にクラシックカーの世界に踏み入ったきっかけは偶然店頭で見かけたベージュのポルシェ356 のクーペだった。衝撃だったそうだ。以来国内外の様々なラリーに参加してきた。「そうした経験の中でああだったらいいな、ここは改善したいな、という部分も見えてきました」
 
当然ながらその経験は『GO!GO! ラリーin 東北』に活かされたようで、参加要件を"70年代までに製造された車" としたのもそのひとつだ。



「70年代の車というのはまだまだ本格的なクラシックカーの世界だと肩身が狭いですよね(笑)、そんな新しいのに乗っているのかって言われたりして。でも『GO!GO! ラリーin 東北』は忘れ去られそうになっていた被災地域へ行くこと、献花台へ花を手向けることが目的で、それを広く知っていただくためにたくさんの参加を募りたかったわけですから」
 
たくさんの人を巻き込むための広い間口。それは結果開催第一回目にもかかわらず100台以上の参加へとつながった。

「よく存じ上げている素晴らしいクラシックカーをお持ちの方が参加してくださったんですが、次回はブガッティで参加するよ、と言ってくれたんです。この地の皆さんに見ていただきたいんだ、と仰ってくれたんです。"70年代の車が参加するようなラリー" が認められた、ひとつの役割を果たせたように感じましたね」
 
値段や格で車を選定することはしない、それは人に対する姿勢も同じようだ。「いい人、気持ちのいい人、優しい人に集まってもらいたかった」

文:前田陽一郎(本誌) イラスト:あべ あつし 協力:GO! G O! ラリー実行委員会 Words:Yoichiro MAEDA(Octane Japan ) Illustration:Atsushi AVE Special Thanks:GO! GO! Rally Exective Committee

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