夢か現実か|1989年BMW 320i コンバーチブルに起きた、ちょっとした「ほころび」

Glen Waddington

「イケてるビーエムだね!」ガソリンスタンドでハイオクを入れている時に、そう声を掛けられるといつも嬉しくなる。しかももちろん、彼らが言っていることは正しいのだ。

クローム製のバンパーはまさに古風な仕上がりで、リアサスペンションの後ろでバタつくセミトレーリングアームも同様だ。それに当然のことだが、この車は本当に上品なプロポーションをしている。

この地球上に32年間も存在しているにもかかわらず、そしてシリーズ的にはもうすぐ40年が経つとはいえども、いまだに使えるし、心地よい上に洗練されている。しかも故障も少ない。ただ最近は少しだけ、ほんの少しだけ、ほころび始めた。それは、初めてハイオクを入れた時から始まった。

偶然だろうか?いや、最初は普段通りに走っていた。そして先週きれいに洗車して、最悪の天候のもとでのサフォークへの移動でこびり付いた汚れを落としたのだ。私はひとっ走りするために出かけた際、すぐにかすかなミスファイアに気づいた。それは、3200〜3400回転の間だけで起きていた。何とも表現しにくいのだが、シリンダーがひとつダウンしているような感じだ。

そこで私は、昔からの言い伝えに従い、すすを吹き出させてみた。レヴリミッター内でいろいろな踏み方で何度か吹かしてみたら、クリアになってスムーズな挙動に戻った。

数日後、私は新型のアストンマーティン ヴァルハラの公開を見に、勇んでシルバーストンへ向かった。道中でハイオクを継ぎ足すために停車したところで、私の車は騒ぎ始めた。やたら元気な感じで加速も強く、いい感じだった。しかし、そこであのミスファイアが再発した!A43高速道路のラウンドアバウト環状交差点をいくつか残すのみのところだったが、またまったく同じ、3200〜3400回転の間だけで起きていた。うーむ、困った。

家に着いた時には、ガラガラというアイドリング音がはっきりと聞こえるようになってしまった。どうすればいいのか…。しかし、ボンネットを開けてみるとすぐに、ディストリビューターの覆いが外れかかっているのが見えた。車を掃除していた時に、押してしまったに違いない。そしてボンネットを閉めてみると、ガラガラ音は消えた。その後また走ってみたら、ミスファイアも消えた。あれは本当のことだったのだろうか?



クラシックカーを所有する者の伝統として、「故障は再発するまでは大丈夫」、ということを信じることにしよう。また報告します。

文:Glen Waddington まとめ:オクタン日本版編集部

オクタン日本版編集部

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