本人も被写体として登場!ブライアン・アダムスによる2022年版ピレリカレンダー発表

Pirelli



ブライアン・アダムスが語る撮影の舞台裏

“ON THE ROAD” (AND BEHIND THE LENS)...
ブライアン・アダムスとの対話

今回撮影したピレリカレンダーにはどのような思いが込められているのでしょうか?
アーティストの人生を旅というイメージで捉え、クリエイティブな手法で表現したいと思いました。写真というものは、普通のものであってほしくないと思っています。イメージを記憶に残るものにしたいと思い、それを実現しようとしました。

どのようにして「ON THE ROAD」というテーマを思いついたのでしょうか?
正直なところ、それほど難しいことではありませんでした。というのも、私はこの45年間、ずっと "オン・ザ・ロード "(旅をしている状態)を続けてきたからです。このテーマを提案した時、もしかしたら以前に同じようなものがあったのかもしれないと思いましたが、旅をするミュージシャンとタイヤを作る会社という共生関係はきっとうまく行くと考えました。そして、ピレリもこのテーマを気に入ってくれたのです。

ツアーやパフォーマンス、旅先での経験を、写真がどのように物語っているかをお話しいただけますか?
ツアー中の出来事のすべてを2、3日で表現するのは非常に難しいことです。そこで私が試みたのは、その中のいくつかの側面を表現することでした。例えば、ミュージシャンはいつも建物の正面を見ることは無く、裏側を見ています。そして目にするのは、ステージのドア、車のドア、ホテルのドア、列車のドア、バスのドアと、たくさんのドアなのです。それは、すなわち常に旅をしているということを物語っています。

The Calが音楽やミュージシャンにこのような形でアプローチするのは初めてのことで、写真家としてもミュージシャンとしても、ユニークな立場にあると思います。そのことについてお聞かせください。
このアプローチが実現して、自分が良く知る世界に親しみを持ってもらえることを本当に嬉しく思います。私個人としては、今回、他のミュージシャンと一緒に仕事をして、彼らの世界を垣間見て、彼らがどのように物事をまとめているのかを見ることができたのは、とても嬉しいことでした。なぜなら、音楽の世界は大きく変化していて、イメージが現在の音楽活動に果たす役割は非常に重要になってきており、今や、アーティストは、一枚の写真の中で自分をどのように表現したいかということを自分自身でコントロールすることができるからです。ミュージシャンにとっては、写真的にも芸術的にも興味深い時代です。

写真で何を伝えたいですか?
私たちがこの数枚の写真で描いたファンタジーとリアリティを楽しんでもらいたいです。人物のストーリーを語るためには、それぞれの人物についての本が必要なくらいですが、スペースに限りがある中では、彼らのある側面を切り取った写真を通してそれぞれのアーティストの興味深い一面を伝えたいと思います。

旅先での一番の思い出は何ですか?
映画『地獄の黙示録』のワンシーンだったと思いますが、ある兵士がジャングルにいたときのことを、ジャングルにいるときは毎日家に帰りたいと思っていたが、家に帰るとまたジャングルに戻りたいと思うようになった、というようなことを言っていました。それはミュージシャンにも言えることで、一度やったことは病みつきになるようです。

あなたにとってツアーとは何ですか?
そうですね、ツアーは私の人生そのもので、他にどう説明したらいいかわかりません。もうひとつの家族がいるようなものです。そしてCovidによってなかなか家族に会えずにいるような寂しい気持ちです。

旅に戻るのが楽しみですか?
はい。考えてみると、こんなことが起こるとは思ってもみませんでした。世界が閉鎖されて旅行ができなくなるなんて、夢にも思っていませんでした。旅に戻るのが楽しみですが、同時にロックダウンの時間も楽しみました。家族と一緒に小さなバブルの中に身を潜めていた時はとても楽しかったです。今バブルが開き始め、世界が開き始めています。この状態が続くことを願っています。

オクタン日本版編集部

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