大規模採用計画も!勢いに乗るケーニグセグが新たな巨大ファクトリーの建設を発表

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最先端のモビリティ技術を提供する“メガカー”メーカーであるケーニグセグは先日、ハイテク生産・組立ライン、カスタマーラウンジ、オフィス、イベント、ショールーム、小売スペースを備えた、最新モデル「ジェメラ」の工場を含む拡張計画を発表した。ケーニグセグの開発には、倉庫や試作スペースの増設、体験センターの開設、敷地内に新設されるサーキットなども含まれる予定だ。この拡張により、敷地面積は30,000平方メートルを超えることになる。ケーニグセグが昨年設立したエンゲルホルムの11,000平方メートルの第2工場と合わせると、ケーニグセグには今後数年間にわたり事業を拡大するための十分なスペースを有することになる。



ジェメラの新工場は、ケーニグセグの既存のオフィスビルに繋がっており、旧空軍の格納庫4棟がハイテクな生産・組立スペースに生まれ変わる。ヴァルホールパークの敷地内にあり、かつては戦闘機が駐機していた屋外飛行線に位置している。このため、この新しい拡張施設で生産される将来のケーニグセグのモデルには、かつてこの場所を本拠地としていた伝説のF10空軍ゴースト隊のレガシーを受け継ぐ、ゴーストバッジが付けられることになるのだ。

ジェメラの新工場のエクステリアデザインは、スペースと日照を最大限に活用したスウェーデンの古い工場のアコーディオン式レイアウトにインスパイアされている。内部は、開放的でありながら拡張性のあるスペースで、ジェメラ・プログラムに対応できるようになっているのだ。



ケーニグセグは成長を続けており、この工場はケーニグセグのメガカーのエンジニアリングと技術開発のイニシアチブにも対応する予定だ。さらに、ジェメラの工場は、リアルタイムの実物大の仕様プロセスを備えた超近代的なカスタマーラウンジになっている。また、映画館のようなイベントスペースでは、将来のお披露目や発表をライブで行うことができる。

ケーニグセグは、ジェメラの工場と本社ビルのすぐ近くに、テクニカルコーナーを備えたサーキットを建設し、納車前のテストやプロトタイピングの試運転に対応する予定だ。ケーニグセグの全施設が近接していることは、デザイン、エンジニアリング、ソーシング、生産、組み立て、プロトタイピング、研究開発に対する同社の相乗的かつ社内的なアプローチを表している。ケーニグセグは社員の健康と生産性を非常に重視しているため、ヴァルホールパークのケーニグセグ施設周辺には、屋外ジム、社員食堂用の屋外デッキ、暖かい季節には屋外会議用のツリーポッドなど、手入れの行き届いたインタラクティブな緑地が追加される予定だ。さらに、ケーニグセグはカーボンニュートラルを目指しており、そのユニークな施設の多くの平屋根をさらに活用するために、許容される最大限の範囲でソーラーパネルを設置する予定だ。





エンゲルホルム市理事会のロビン・ホルムベルグ会長は、ケーニグセグの成長について、次のようにコメントした。
「ケーニグセグがエンゲルホルムで発展を続けていることは重要で、この市が革新的な企業にとって魅力ある場所であることを証明しています。私たちエンゲルホルム市民にとって、ケーニグセグ社の発展や発展の一端を担うことができるのは、とても喜ばしいことです。雇用の拡大、世界中からエンゲルホルムへ移住する人の増加、そして長期的に見ると、より多くの革新的な企業を誘致できることを意味しています」



また、ケーニグセグの本拠地であるヴァルホールパークを訪れる好奇心旺盛な訪問者や長年のファンのために、同社独自の体験センターを建設することも発表している。800平方メートルのこのセンターでは、ケーニグセグの素晴らしいストーリーを体験できるユニークな施設として、過去と現在のモデルが交代で展示される予定だ。

施設が拡張されたことで、当然ながらケーニグセグの採用活動も活発化した。ケーニグセグでは、2023年末までにエンジニアを100名、生産スタッフを150名を採用する計画を進めており、実現すると従業員数は800名近くになるという。

CEO兼創業者のクリスチャン・フォン・ケーニグセグは、「27年前にスタートした場所を振り返り、私たちが歩んできた道のりを考えると信じられないほどです」と、会社の将来への抱負を述べている。


オクタン日本版編集部

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