バットモービルから『ワイスピ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで!有名劇中車のレプリカがオークションに

Barrett-Jackson Auction Company


1963年フォード ギャラクシー500 XL Rコードのレプリカ(出品番号1023)は、映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』に登場した車だ。この車は、リュダクリスとして知られる俳優が演じるテジ・パーカーが映画で運転したものである。ジョージア州のマンソン・ホットロッドが製作したこの車は、当時としては珍しい427ci V8サイドオイラーエンジンと4速マニュアルトランスミッションが組み合わされている。





1985年トヨタSR5 4輪駆動ピックアップ(出品番号735)は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに出てくるマーティ・マクフライが、3作目のラストシーンで乗っていたトラックをオマージュしたものだ。22RE 2.4リッターエンジン、5速マニュアルミッションを搭載している。4輪駆動、アップグレードされたバンパー、KCライト付きロールバー、グレー一色のインテリア、新品のグッドイヤー ラングラータイヤに加え、ホバーボード、ナイキ「MAG」、グレイズ スポーツ年鑑、マーティーがジェニファーと湖にお泊まりデートに行くために使う寝袋2つといったコアなファンにもたまらない映画のレプリカアイテムも装備されている。





スコッツデール・オークションでは、2台の1967年フォード・マスタング・エレノア・トリビュート・エディション(出品番号1327と出品番号1427)も出品される予定だ。出品番号1327は、一からハンドビルドされ、特別にチューニングされた現代の475馬力の8気筒コヨーテエンジンとフォードパフォーマンス製の6速マニュアルトランスミッションが組み合わされている。このユニークな車両は、1967年のフォード・マスタング・ファストバックから始まり、2000年の映画『60セカンズ』の実際のサプライヤーから提供された部品も使って改造された。





もう1台のエレノア・トリビュート・エディション(出品番号1427)は、427ciにストロークされたフォードレーシング351Wエンジンを搭載し、T5マニュアルトランスミッションが組み合わされている。





映画、ドラマ、バンド、小説など魅力的なコンテンツには熱狂的なファンが数多く存在するが、どんなに好きで、詳しくなっても、そのコンテンツの当事者になることはできない。誰よりビートルズが好きでも、ジョンやポールになれるわけではないし、擦り切れるほど007シリーズを見ても、ジェームズ・ボンドにはなれない。しかしだからこそ、そのコンテンツの世界の登場人物になったかのような気分を味わえたり、世界観に浸れるアイテムというのは、ファンにとって計り知れない価値をもつ。

ゴッサム・シティのダークヒーロー。ドミニク・トレットといくつもの試練を乗り越えたファミリー。彼女とこっそりお泊まりキャンプに行くのに憧れるアメリカの高校生。今回紹介した車はオークションに出品される車であるため、当然「値段」がついてしまうが、彼らに憧れるファンにとってはフェラーリやブガッティにも劣らない「プライスレス」の価値があるに違いない。


Images: Barrett-Jackson Auction Company

オクタン日本版編集部

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