一泊二日が一生忘れられない旅になる。ベントレーの「類い稀な旅」

BENTLEY FUKUOKA

ベントレーモーターズがグループ全体の重要ミッションと掲げるエクストラオーディナリー・ジャーニーを、ベントレー福岡が2023年5月末に開催した。福岡から別府まで、片道135kmの中距離ツーリングは、やはり“類い稀な旅”だったようだ。



2019年のビヨンド100宣言以来、ベントレーモーターズは環境に配慮した生産体制の構築と、サステナビリティの思考に準じたブランドイメージの確立に莫大な労力を割いてきた。エクストラオーディナリー・ジャーニーはそのなかでも顧客に対して体験価値を提供できる場作りという意味において、重要な位置を占めている。

2023年4月上旬、ベントレーモーターズはビヨンド100宣言以降に温めてきた「エクストラオーディナリー・ジャーニー」のグローバルカレンダーを追加した。オクタン日本版ではすでに詳報のとおりだが、あらためてこの特別な旅行シリーズを紐解くと、すべてはそのタイトル「エクストラオーディナリー・ジャーニー=類稀な旅」の通りであることがよくわかる。

その目的はベントレー・オーナーたちに「一生記憶に残るロードトリップを体験する機会」を提供するためにあり、最高の料理、デザイン、建築、ウェルネスという4つのパッションポイント(=顧客欲求)に沿って企画される。これは次代のラグジュアリー・カーブランドに求められるものが、車両性能だけではなく、一台の車両が造られる工程、ドライブの行き先までもインクルードした体験価値に移行するというベントレーモーターズが導き出した答えであり、非常に興味深い。

今回のカレンダーには故郷イギリスをはじめスカンジナビア半島、メキシコ、オマーン、中国が並び、ニュージーランドが追加されるようだ。



さて8月中旬現在、ベントレーモーターズのHPに日本のエクストラオーディナリー・ジャーニーのインフォメーションは記載がないが、すでに日本ではオクタン日本版40号でお伝えしているように、同名のツーリングイベントが2022年秋から試験的に運営されはじめている。その第2回目に当たるのがこちらの「BENTLEY FUKUOKA EXTRAORDINARY JOURNEY2023」だ。

これは九州全域におけるベントレーの販売を担っているベントレー福岡によって企画されたもので、1泊 2日のショートトリップではあるものの、そのコンセプトはまさにエクストラオーディナリー・ジャーニーそのものだったようだ。

開催は去る5月27・28日。ベントレー福岡を出発点とするとおよそ往復270km程度の中距離ツーリングだ。この旅の最終目的地は湯布院の“まだ公にはオープンしていないラグジュアリーホテルだ。

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福岡ベントレーを出発すると最初の目的地は『時季のくら』。ここは福岡県朝倉市にある300年にわたり酢を醸造してきた(株)庄分酢が運営する酢の醸造所に併設されたビネガー・レストランだ。残念ながら7月末に閉館となってしまい、現在は大川市の本店でその味を知ることはできるが、この醸造所でのランチ体験は期せずして特別なものとなった。

まず最初に向かったのは酢の醸造所が運営する『時季のくら』

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地に根付いた酢の物語のあとに向かったのは、この時点でまだオープンしていない(2023年6月8日オープン)ラグジュアリーオーベルジュ『 ENOWAYUFUIN』。「豊かな自然から育まれるいのちの輪、食材を生み出す畑からテーブルへの輪、おもてなしを届ける人からここに訪れる人の輪」を指し、それらから生み出される体験を提供する空間を意味するボタニカル・リトリートを理念に掲げる。



宿泊場所となった『ENOWAYUFUIN』では記念の植樹も行われ、その成長を確認するために次回の宿泊を予約されるゲストも。 

供される食事は自家農園で栽培する野菜と、シェフ自らが赴き、選定した契約農家からの“朝獲れ”の状況によって変わるFARM-DRIVEN(畑から採れたもの優先)によって変化するため、メニューもその日まで正確には宣言できないという。加えてディナー時には(通常営業日では開催していない)クロスキッチンサービスまで体験でき、参加したゲストの中には食の奥深さに深夜まで語り明かす方々もいたそう。加えて、今回の旅を記念した植樹も行われ、成長を確認したいと半年後の予約をされたお客様もいらしたそうだ。

供されたシャンパンはもちろんボランジェ。 

雄大な自然と、植物や作物を育む肥沃な大地。由布院の高台、4万4千平方メートルの敷地に、高低差を巧みに取り入れたヴィラとホテルが点在するENOWA。

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朝食をいただき、向かったのは別府。2021年にできたばかりのアートと温泉を融合させた新しいコンセプトの温泉宿『GALLERIAMIDOBARU』だ。こちらでも供されたランチは大分ほか近隣産のものでまとめられた美味ばかりだったうえに、特別に収蔵作品の特別解説ツアーも開かれ、それぞれが贅沢な体験だったが、特筆すべきはこちらの建築そのものだったようだ。光浦高史/DABURA.mによる設計は「酸化鉄の成分で調色したコンクリートを、大分産スギ材によるまく板型枠によって打設.色調はボーリング時に確認した支持層や別府石を参照している」との公式サイトの言葉のままに、地域性ある建築というあらたな視点が盛り込まれていることもエクストラオーディナリー・ジャーニーらしい切り口だろう。

『ガレリア御堂原』ではアートと建築を堪能。アートの解説にも真剣に聞き入る参加者の皆さま。



あらためてベントレーモーターズのブランドエクスペリエンス担当のグローバルヘッドであるカレン・ジョクナーのコメントから。

「私たちは、ベントレーにしか提供できないプライベートでエクスクルーシブな特別な旅をお客様やファンの皆様と共有したいと考えています。私たちは、サステナビリティを念頭に置きながら、卓越したものへの情熱を料理やデザイン、建築、ウェルネスなどに注ぐ志の高いパートナーたちと協力してきました。また、ベントレーの厳選されたドライビングエクスペリエンスとの組み合わせによって、志を同じくする人たちと出会う機会にもなり、お金だけでは買うことのできない一生に一度の体験という、まさにエクストラオーディナリーな旅となることでしょう」

ただし、それだけの感動を経験豊富なベントレー・オーナーに提供するのは並大抵の努力ではないだろう。ましてや日本のローカルディーラーが単独で開催するとなるとその労苦は想像に難くない。「それでも」とベントレー福岡の井上ジェネラルマネジャーが加える。

「本当に好きなんです。お客様が驚き、喜び楽しんで下さることが。そして“ありがとう”って言っていただいた時の快感が」


構成、文:前田陽一郎(オクタン日本版編集部) 写真:ベントレー福岡
Edit & Words:Yoichiro MAEDA(Octane JAPAN) Photography:BENTLEY FUKUOKA

『時季のくら』を背景に、10組20名の参加者の方々と、ベントレー福岡のスタッフと。

H.P.INFORMATION
「時季のくら」(庄分酢)
https://shoubun.jp

『ENOWA YUFUIN』 
https://enowa-yufuin.jp

『ガレリア御堂原』 
https://beppu-galleriamidobaru.jp

構成、文:前田陽一郎

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