知っておきたいフェラーリ・ディーノの逸話

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フェラーリが製造した初のミドシップスポーツカー、ディーノ。458イタリアやF430に代表されるような現代ミドシップV8フェラーリたちの始祖的存在ともいえるディーノとは、いったいどのような車なのだろうか。

206GTと246GT
ディーノには1967~1969年に生産された206GTと、その後1974年まで生産された246GTの2種類がある。スカリエッティで1台1台手作りされていた206GTのボディはアルミ製で、フィアット傘下に入りプレス機で量産された246GTのボディはスチール製である。外見上は殆ど違いがないために見分けがつきにくい両者であるが、いくつか異なる点がある。一番見分けやすい方法は、エンジンフードの排熱口と、給油口を見ることである。排熱口が左右6つずつで、給油キャップが露出しているのが206GT。排熱口が左右に7つずつで、給油口がボディと同色のカバーで覆われているのが246GTである。





"跳ね馬"のないフェラーリ
ディーノはフェラーリ社製であるにも関わらず、どこにも跳ね馬のエンブレムがつけられていない。当時エンツォはV型12気筒以外のエンジンを搭載した自動車はフェラーリではなく別のブランドで売ることにしていたからだ。




実はF40と同じデザイナー
ディーノをデザインしたのは、他の多くのフェラーリと同じくピニンファリーナである。直接デザインに携わったのは、当時ピニンファリーナに入社して3年ほどだったレオナルド・フィオラバンティというカーデザイナー。




"ディーノ"が残したエンジン
フェラーリ唯一のV型6気筒エンジンを搭載した市販車であるディーノだが、その名はフェラーリ創立者であるエンツォ・フェラーリの一人息子、アルフレード・フェラーリの愛称からきている。彼の愛称「アルフレディーノ」は、イタリア語で「小さなアルフレード」という意味がある。V型6気筒エンジンの開発に取り組んでいたアルフレードは筋ジストロフィーを患い、1956年、その完成を見ずしてこの世を去った。24歳という若さだった。彼が残したエンジンにはディーノという名が付けられ、多くのレースで活躍し、206GTに搭載されることとなったのである。

オクタン日本版編集部

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