北へ、南へ、シトロエン2CVと30年│第6回 シトロエン2CVとVWビートル徹底比較(その4)

戦後のドイツ車を代表する名車、VWビートル(Octane日本版編集部の元社用車・1976年)と、同じくフランス車を代表するシトロエン2CV(筆者の私物・1990年)の徹底比較企画の最終回・第四弾は、運転するために必要な装置の扱い方をリポートしよう。



ビートルのエンジンを始動させるにあたって今日の車と変わるところは少ない。キーを差し込み右に回せばセルが回ってエンジンが掛る。オートチョークがあるので寒い時期なら自動的にアイドリングは高めに設定される。

ダッシュボード周りではウインカー&ハイロー切り替えレバーは左側、ワイパーレバーが右側と日本車とは逆だが、ハンドルの左右を問わず、本来この配置が世界標準である。



現代の車と少し違うのはヘッドライトのONOFFはダッシュボード上部のノブの押し引きで行うことと、ヒーター系のレバーがリアエンジン車らしくサイドブレーキの横にあることくらいであろう。

ちなみに編集部のビートルには純正のクーラーが装備されており、夏でも十分な能力を発揮する。これは普段使いにはきわめて重要なポイントである。



このビートルはスポルトマチックというセミオートマ車なので、アクセルとブレーキペダルしかない。前回もレポートしたように右ハンドル化の弊害でペダル自体がやや左側にオフセットされているので足の置き場に少々困る。オルガン式のアクセルペダルは現代でも見かけるが、床から生えたブレーキペダルは踏み方に慣れが必要だ。



スポルトマチックのシフトパターンは独特で、これもやや慣れが必要だ。真ん中のニュートラルから手前に引くと1速にあたる「L」、右上が2速にあたる「1」、右下が3速にあたる「3」だ。トルクコンバーターが付いているので通常は「1」から発進、緩慢ながら「2」でも発進できる。バックするには真ん中上、パーキング時は押し込んで左下にシフトする。クラッチペダルはないので、アクセルを戻してレバーを切り替えれば変速自体はスムーズに行われる。マニュアル車の運転をするよりは楽なのは確かだ。



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