「そんな素材で車を !?」圧倒的な存在感を誇る一台の正体は

RM Sotheby's

キャロル・シェルビーは、イギリス製のACエースにアメリカンV型8気筒を組み込んだとき、トラックでもトラックでなくても強力なパフォーマンスを発揮するスポーツカーを作ろうと考えていた。しかし、1962年に登場した初代シェルビー・コブラが、今日もなお根強い人気を誇るセンセーションを巻き起こすことになるとは、彼には想像もできなかったことだっただろう。

1965年までには、コブラは象徴的なかたちへと発展していった。427立方インチのフォードV型8気筒エンジンを搭載したマークIIIは、大幅に増加した出力をより有効に活用するために新しいシャシーを採用し、その上にはワイドでフレアのあるフェンダーを備えた曲線的なボディワークを特徴としている。また、427S/C(セミコンペティション)モデルも用意されていた。

「4000シリーズ」のコンティニュエーションカーを含む最高級のレプリカコブラのみがCSXシャシーナンバーを獲得し、グラスファイバーかアルミニウムのいずれかで提供される。そして、これらの特別な車のボディを製作するとなると、ユタ州プロボを拠点とするカークハム・モータースポーツは、間違いなくサプライヤーの上位に位置している存在だ。

1994年以来、カークハムは、オリジナル289と427のストリートやレース用のバリエーションを含む、さまざまな構成の精巧なコブラレプリカを製作してきた。創業当初から、ポーランドの職人チームによって手作りされたボディワークを特徴としている。

カークハム コブラのボディは一般的に軽量アルミニウムで製作されるが、何か特別なものを探しているエンスージアストのために、このシャシーCSX 4600のようにブロンズといった挑戦的な素材でボディワークを作成することもできる。人目を引く素材に加えて、これらの未塗装ボディは、カークハムの提供する製品の品質を究極の形で示しているといえよう。



CSX 4600の艶やかなブロンズのボディワークは、手作業で鏡のような仕上げに磨き上げられている。ステンレス製のサイドエグゾーストパイプとクロームメッキのロールバーでコントラストがつけられている。

コックピットはミニマルなデザインで、その当時に合ったブラックレザーバケットシート、レザーカバーのダッシュボードにはスピードハットのパフォーマンスゲージが装備され、スピードメーターとタコメーターにはキャロル・シェルビーのサインが刻まれている。ダッシュの下には火災抑制システムのボトルが設置されている。



このコブラの壮観な外観は、そのメカニカルなスペックとマッチしている。ボンネットの下には、キャロル・シェルビー・エンジン・カンパニー社製のアルミブロック427 FE V-8が搭載されている。この燃料噴射式エンジンは、ボーラ・インダクションの8連スロットルボディを介し、650馬力以上の馬力と670lb·ft以上のトルクを発生する。このエンジンは5段マニュアルトランスミッションと組み合わされた。



ブロンズで作られたCSX 4600のまばゆいばかりのボディと強力なエンジンは、アメリカンスポーツカーコレクションの中でも圧倒的な存在感を放つものになるだろう。オークションハウスによって47万5,000ドル(約5130万円)で出品されている。

オクタン日本版編集部

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