専門ファクトリーによる新たな愛馬復活プラン|ナカムラエンジニアリング

Nakamura Engineering

フェラーリ専門のメンテナンスファクトリー、奈良のナカムラエンジニアリングが新たなフェラーリ再生プログラムを発表した。名付けて「ナカムラリバイバルプログラム」。
個体のコンディションとユーザーのライフスタイルの両方にマッチするオーダーメードの復活プランだ。



ナカムラエンジニアリングを率いる代表の中村一彦には、常に不満があった。それは、フェラーリの修理やメンテナンスが、他のブランドと同じように扱われているのではないか、という危惧に端を発している。事実、ナカムラエンジニアリングに入庫するフェラーリのなかには、初心者レベルの細工で半ば誤魔化したような痕跡のある個体も少なくなかった。
 
フェラーリのメンテナンスには豊富な経験と知識、そして何より特別なマインドが必要だ。中村はそう思う。少なくともナカムラエンジニアリングでは、ボルトひとつ、配線ひとつにも心を配り、マラネッロから出庫した状態の跳ね馬に恥じない仕上がりを目指している。


 
中村にはもうひとつ気になることがあった。ユーザーが本当にフェラーリの性能を楽しんでくれているのかどうか、だ。もちろん、綺麗な状態でコレクションするだけの人も多い。中村自身も新車のテスタロッサをガレージに仕舞い込んだままだから、その気持ちは痛いほど分かる。一方で、ナカムラエンジニアリングにはちゃんと走らせたいというユーザーも多い。問題は、その楽しみ方だ。
 
新車や完璧にレストレーションされた個体(それでも問題はあると中村は言うが、それはさておき)ならいざ知らず、それ以外の個体はコンディションもまちまちで、多くのユーザーがベストはもちろん、ベターなコンディションすら知らずに乗っているケースが多い。ナカムラエンジニアリングの人気メニューである「フルインスペクションプログラム」(FIP)にかけられた個体のコンディションはまさに千差万別で、ほとんど全てが別の車のようだ。
 
ということはつまり、そこから始まるメンテナンスの方法も千差万別である。さらに言えばオーナーのライフスタイルや楽しみ方、かけていい予算によっても変わってくる。オーナーと個体の数だけ修理やメンテナンスの種類がある。本当に手元にやってきたフェラーリを楽しむためには、オーナー自身がプランを選び、専門家(ナカムラエンジニアリング)と相談して、もう一度、理想のフェラーリを作り上げるくらいの覚悟が必要だ。もちろん、無理のない範囲で。


 
そこでナカムラエンジニアリングでは現在も個別の熱心なオーナーには勧めているオーダーメードの愛馬復活プランを新たに「ナカムラリバイバルプログラム」(NRP)と名付け、メニュー化することにした。
 
といっても、内容はこれまでやってきたことを変わりはない。その個体とユーザーにとって最良の組み合わせを考え、実施していく。個別に綿密な相談を繰り返しながらプラニングするという点では今まで通りだが、メニュー化することで新たに興味を持ってもらえれば、と中村は考えた。
 
ファクトリーに入庫した愛馬がしばらくして戻ってくる。その試乗が楽しみでならない。ひとつひとつの作業のクォリティを確かめ、成果をドライブで確認しながら、個体を理想のカタチへと仕上げていく。ナカムラエンジニアリングに入庫させることが楽しみでならない。もちろん、強制はしない。ユーザーの都合に合わせて、場合によっては時間をたっぷりかけて愛馬をグレードアップしていく。真に愛馬をモノにする。その手伝いをできればいいと、中村は思っている。

文:西川 淳 Words:Jun NISHIKAWA

株式会社ナカムラエンジニアリング
〒639-1103 
奈良県大和郡山市美濃庄町271番地13
TEL. 0743-54-6400
https://www.nakamuraengineering.com/

文:西川 淳

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